月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

十月 神無月

「神無月」
語源として以下のような説がありますが
いずれにしても「神無」は宛字としています。

醸成月(かみなんづき): 新穀で新酒を醸す月 
神嘗月(かんなめづき): 新嘗(にいなめ)の準備をする月 
神な月(かみなづき):「神の月」の意 
雷無月(かみなしづき):雷のない月 

●別称
神在月(かみありづき)【出雲地方】/雷無月(かみなかりづき)
時雨月(しぐれづき)/鎮祭月(ちんさいげつ)/小春(こはる)
吉月(きちげつ)/初霜月(はつしもづき)/神有月(かみありづき)

季節 : 晩秋(ばんしゅう) ※寒露から立冬の前日まで。

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一般には、出雲の出雲大社に全国の神様が集まって一年の事を話し合うため
出雲以外には神様が居なくなる月の意味と言われており
出雲では神在月(かみありづき)と呼ばれますが
ただしこれは中世以降、出雲大社の御師が全国に広めた説であり
「神無」の宛字から生まれた附会であるようです。
無というのは水無月と同じく「の」で「神の月」という事だそうです。
出雲では神在月と呼ばれているそうです。

「神在月」は、室町時代の辞書『下学集』にみられるので
かなり古くからこういう話が人々の間にはあったことがわかりますが
『徒然草』の第二〇二段に「十月を神無月と言ひて、
神事にはばかるべきよしは、記したるものなし。
もと文も見えず。但し、当月、諸社の祭なき故に、この名あるか。
この月、万の神達、太神宮(だいじんぐう・伊勢の皇大神宮)へ
集まり給うふなどいふ説あれども、その本説なし。
さる事ならば、伊勢にはことに祭月とすべきに、その例もなし。
十月、諸社の行幸、その例も多し。但し、多くは不吉の例なり。」
(十月を神無月と言って神事を控えるというのは、根拠も出典もない。
十月にお祭りがないから、神無月というのだろうか。
十月は神様たちが伊勢神宮に集まるという説もあるけれどそれも根拠がない。
そうであるなら10月に伊勢神宮で
祭祀が行われてもよいはずなのに、そうでもない。
しかし、十月にはミカドが伊勢に行幸されることも多いが
だいたいは不幸がらみである。)

吉田兼好は、この時代、神無月には伊勢神宮に神々が集まるという
話があったことを伝えていますが、出雲には触れていません。
出雲大社の大国主大神は、古くから
「だいこくさま」の俗称で慕われていましたが
特に中世の末頃より交通手段の発達や生活の向上につれ、民衆の間に
「出雲大社参拝」が急速に広まっていきました。
この頃に出雲大社からも社家の人々が御師(オシ)として
「大国主大神」の神徳を説き御神札を授付しながら諸国を巡って
全国に「神在月」を広めたのだという説があります。

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また、十月は縁起の良い月と考えられ
「吉月」「良月」「陽月」「大月」とも名づけられました。
旧暦の「神無月」は、冬の初月とされていますが、暖かい日も多いことから
「小春」(しょうしゅん)、「小陽春」、「極陽」など穏やかな名もつけられました。

10月は雷の鳴らなくなる月から「雷無月(かみなづき)」と言うのは
江戸時代の国学者荷田春満(かだのあずままろ)の説です。
雷の発生を名古屋気象台調べますと、7~9月がピークで
10月より極端に少なくなり1月が最少となっています。
この統計から見ると「雷無月」もうなずけます。
しかし北陸、金沢気象台では夏より冬場の方が多く雷が発生しています。

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「神無月」と「神在月」について 
■神さまが無い月と書いて「神無月(かんなづき)」
■神さまが在る月と書いて「神在月(かみありつき)」

全く正反対の意味ですが、これは全国の八百万(やおよろず)の神様が
一部の *留守神様* を残して出雲大社(島根県出雲市)へ
会議に出掛けてしまうことに由来します。
「10月は神在月」という人は出雲地方出身の方かもしれません。

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二十四節気よりも5日おきに細かく
日本の気候にあてはまるように分けているのが七十二候です。

鴻雁来(こうがんきたる):雁(ガン)が飛来し始める[10月8日~12日頃]
菊花開(きくのはなひらく):菊の花が咲く[10月13日~17日頃]
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり):キリギリスが戸の辺りで鳴く
[10月18日~22日頃]

■一雨一度
冬から春への気候変化を「三寒四温」と言いますが
秋から冬にかけては「一雨一度」と言い、ひと雨降るごとに
1度ずつ気温が下がって、秋が深まることを表します。
低気圧が通過する時に雨が降り、その後気温が下がるためで
ひと雨降るごとに寒さが増し、野山に紅葉が始まります。

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●寒露(かんろ)
二十四節気の一つで、十月の八日頃にあたります。
朝露を踏むと冷ややかさを感じ
次第に秋が深まっていくのを感じる季節として名付けられました。
この頃から山々の樹々の葉も寒露にあたり、紅葉し始めると言われてきました。

二十四節気の一つ「寒露」とは、秋が深まり紅葉も色が濃くなり
朝露が冷たい頃を言います。
丁度、北国のナナカマドが真っ赤な実をつける頃です。
朝晩の露の冷たさに身が引き締まります。
雁などの渡り鳥が北から渡ってくるのもこの時期です。
その年に初めて到来する雁のことを「初雁(はつかり)」と言います。

寒露の時期(10/8~10/22頃まで)に手紙を出す時は
時候の挨拶を寒露の候で始めることができます。
寒露の候とは、次の二十四節気「霜降」の前日まで使えます。
使用例は「寒露の候」「寒露の折から」「寒露の砌(みぎり)」など。

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●霜降(そうこう)
二十四節気の一つで10月23日ごろ。この日から立冬までの期間。
太陽黄系が210度のときで、露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
楓や蔦が紅葉し始めるころ。
この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼びます。

霜降とは、寒露の次の二十四節気です。読み方は「そうこう」。
寒露の次に霜降となるので、露が凍って霜になると覚えましょう。
霜は、冷たい空気によって大気中の水分が結晶化し、草木の表面や
地面が白くなる現象のことを言います。
地表の温度が0度以下になると霜が降りやすくなります。
山里に霜が降りるそんな時期が「霜降」です。
朝晩の冷え込みが一層厳しくなり、朝昼との寒暖の差ができ
紅葉が鮮やかになっていきます。
霜と言えば霜柱を思い浮かべる方もいるかと思いますが
霜降の「霜」とはまた別の意味になります。

霜降の時期に手紙を出したりするときは、以下の事項の挨拶が使えます。

霜降の候 霜降の砌(みぎり)
また似た表現として「初霜の候」も使えますが
どちらかと言うと11月ごろに使われます。
なぜ11月かと言うと
11月は別名「霜降月(しもふりつき)」という陰暦の別称です。

その他「霜月」とも言います。霜=11月を指す言葉が多いのが特徴です。

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●秋晴れ
夏の猛暑が過ぎ、すがすがしく晴れわたった空を「秋晴れ」と言います。
「天高く馬肥ゆる秋」と言う言葉もあるように
春の「五月晴れ」とは、また違った気持ちよさがあると言われています。
一方「女心と秋の空」とも言うように、変わりやすい天気とあって
観測上「秋晴れ」の日は、意外に少ないとも言われています。

●衣替え
日本では6月と10月に衣替えが行われることが多いです。
あくまでも習慣なので強制的に替えなければならないという訳ではありませんが
学校においては強制的に替えなければなりません。
10月1日の衣替えは夏服から冬服へとかわる日。
平安時代には天皇や公家社会で行われていた習慣で
江戸時代ごろから衣替えは6月1日と10月1日に行われるようになり
太陽暦採用後は、官公庁・企業・学校で旧暦の日付」をそのまま新暦に移行して
6月1日と10月1日に行われるようになりました。

江戸時代以前の衣替えは、四月一日から袷(あわせ)を着用し
五月五日から帷衣(かたびら)を、八月十五日から生絹(すずし)を
九月九日から綿入を十月一日から練衣を
それぞれ着用すると定められていました。

その後、時代の流れとともに四月一日と十月一日の年二回が
衣替えとされるようになりました。

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夏に着ていた薄手の物を片付け、しまい込んでいた
秋冬の厚手の物と入れ替えをします。

薄手の夏物は洗濯とクリーニングを済ませた後に用途別に分けてからしまうと、
来年の衣替えの際に取り出しやすいと思います。
その時に中身を書いたラベルを用意しておくと、さらに便利です。
また、洋服と一緒に香りの良い石鹸(せっけん)や使い切ったあとの香水
コロンの空き瓶を入れるのも洋服をいい香りに保つために良いと思います。

 
入れ替えで出した厚手の物ですが、前の衣替えから半年は

ぎゅうぎゅう詰めでタンスの中に眠っていたと思います。
各々を丁寧に取り出し、ハンガーに下げ、空気を通してください。
シワを伸ばしたり、アイロンがけをしておくと使うときに慌てなくて済みます。
衣替えの時は天気予報をしっかりと確認し
できるだけ好天続きの日を選んでください。


●肌寒(はださむ)
秋も深まり冷気が肌に寒く感じられることです。
この頃には日中は暖かいのに夜になると寒くなります。
また、この秋の半ばから末にかけての寒さを「漸寒(ややさむ)」といい
この「漸(やや)」は、次第にとか徐々にという意味になります。
また、何となく寒かったり、わけもなく寒いのが「そぞろ寒(そぞろさむ)」。
さらにどことなく寒いという風に、寒さを特定できない寒さを
「うそ寒(うそさむといい、「うそ」は「薄」から転じた接頭語で
「うすら寒い」という感じの言葉です。どれも深まる秋の寒さを表しています。
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●紅葉狩り
明け方の最低気温が8~9度以下になった頃、カエデやモミジ類の葉が紅葉し始め
標高の高い山の方から里の方へ色鮮やかに染まってきます。
紅葉を求めて、里から野山に分け入ることを「紅葉狩り(モミジガリ)」と言います。
「狩る」という言葉にはもともと、果物を取る
草木を眺めるという意味があるそうです。

紅葉狩りとは、桜が「お花見」や「桜狩り」と言うように
紅葉も「狩る」を使って紅葉狩りと呼ぶようになりました。
これは鳥や獣を追って捕獲する「狩り」という言葉が
「ブドウ狩り」などの果物を採ったり、草木花を観賞すことでも
使われるようになったからです。

紅葉は昼は温かくて、夜から朝にかけて
急激な冷え込みがあった寒暖の差が激しい時に綺麗に色づきます。
時期は10月~11月(10月~12月)と長い期間行われます。
特に冬が寒い地方が10月初旬から楽しめます。

紅葉する葉には種類があります。紅葉するのは主に落葉樹です。
楓や欅(けやき)、銀杏(いちょう)、桜などの
葉が落ちる木に限定されています。
1年を通じて葉が落下しない
杉や松などは常緑樹と呼ばれ、紅葉することはありません。


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●紅葉(もみじ)
秋も深まってくると、緑色であった草木が、露や、湿気を含んだ寒気にあたり
赤、黄、褐色などに変化します。このことを古語では「もみつ」「もみず」と言い
これが名詞化され「もみじ」になりました。
色よく染まった草木すべてを「紅葉」と言いますが、最も一般的になったのが
「楓」(かえで)の葉で、次第に「もみじ」として親しまれるようになりました。
京都の「嵐山」、大和の「龍田川」のほとり等に、この「楓」を植林し
美しい「紅葉」の名所が生まれました。また、見事な紅葉の群生する
深山幽谷の山々に、猟師が獲物を追って向かうことを「紅葉狩り」と言いました。
「紅葉狩り」は、どこまでも自然美を追っていきたいとする日本人の心情に合い
能や歌舞伎、長唄などでも演じられるようになりました。

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ハロウィン(10月31日)
ハロウィンはカトリックの諸聖人の日(万聖節)の前晩に行われる
英語圏の伝統行事。
諸聖人の日の旧称All Hallowsのeve(前夜祭)であることから
halloweenと呼ばれるようになりました。
ケルト人の収穫感謝祭がカトリックに取り入れられたものとされています。
ケルト人の一年の終わりは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり
精霊や魔女が出てくると信じられていました。
これから身を守るために仮面を被り、魔よけの焚き火を焚いていました。
蕪(かぶ)をくりぬいた中にロウソクをたて「ジャック・オー・ランタン」
(お化け蕪・イギリスやアイルランドでは蕪を使いましたが
移民の多いアメリカでは刻みやすいカボチャを利用するようになりました)
を作り魔女やお化けに仮装した子供たちが
「トリック・オア・トリート」
(Trick or treatお菓子をくれないと、いたずらするぞ)と唱えて
近くの家を1軒ずつ訪ねます。
家庭では蕪のお菓子を作り、子供達は貰ったお菓子を持ち寄り
ハロウィン・パーティを開いたりします。

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◆10月の暮らし
運動会/紅葉狩り/ 秋祭り
栗ご飯/読書/いわし雲/スポーツ  
菊人形/新米/秋の七草/月待ち

◆10月の花  
秋桜(コスモス)/金木犀(キンモクセイ)/あざみ/けいとう
りんどう/マリーゴールド/白詰草(しろつめくさ)
 
◆旬の食材
かぼちゃ/しめじ/くわい/松茸/栗/柿  
鰆(さわら)/鰹(かつお)/秋刀魚(さんま)
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◆時候の挨拶

秋涼の候  清秋の候  秋雨の候  寒露の候  秋晴の候  
紅葉の候  錦秋の候 秋冷の候  菊薫る頃  秋たけなわの頃  
清秋のみぎり  日増しに秋も深まり  
稲も豊かに実り 秋色もようやく濃くなって参りました
秋の味覚が楽しみな季節になりました

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秋祭りの覚え書き
         
■秋祭りの由来
澄んだ空の下で秋祭りのお囃子(オハヤシ)や
太鼓の音が聞こえると、胸がはやるものです。
秋祭りは、豊かに実った農作物の収穫に感謝し
神様にお供えを捧げる祭事です。
地域の氏神のご神徳を讃え、五穀豊穣・無病息災・家内安全を
祈る祭りとして発展し
神輿(ミコシ)の渡御(トギョ:お出ましのこと)や奉納太鼓、
獅子舞などが賑やかに行なわれ、地域の親睦を深めます。  

■神輿(ミコシ)
神輿(ミコシ)は神様の乗り物で、威勢のいい掛け声とともに
練り歩く神輿かつぎは、祭りの主役です。
祭りの日、神様は神輿にうつされて、氏子に担がれて氏子区域をまわるのですが
神輿をかつぐと魔が払われるとされています。
また、上下に「ワッショイ、ワッショイ」と振り動かすのは
「神輿振り」と言い、
神の霊力をまき散らす動作と言われています。  
       
■半被(ハッピ)とはち巻き
祭りの時に着る「半被(ハッピ)」は、もともと印半天(シルシバンテン)という
職人の仕事着です。背中に描かれた大きな紋で
どこの神社の祭りかがわかり、そろいの半被を着ることで
祭りの一体感が高まります。また、はち巻きを頭に結ぶのは
神聖な神輿を担ぐ際に不浄な頭を隠すためだそうです。
 
■神嘗祭(カンナメサイ)
10月15~17日、伊勢神宮では「神嘗祭(カンナメサイ)」が行なわれます。
これは、その年に採れた新米を神様に捧げて感謝するもので、
伊勢神宮の年間千数百回もある祭儀の中で、最も重要な祭りとされています。
「神々の正月は神嘗祭」とも言われ、伊勢神宮では神嘗祭の時に
祭り器具などをできる限り新調するそうです。

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九月・長月 暮らしの暦

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立秋は八月ですが、肌に初秋を感じるのは九月。
秋の彼岸を過ぎればめっきり秋らしくなります。
八月下旬から九月にかけては台風シーズンで、台風接近前の
湿気をはらんだ暑さは耐えがたいものがありますが
台風一過の秋空は夏から秋への移り変わりを示してくれます。
空は高く、限りなく青く澄みわたり、清々しい。
爽涼の風が木々の間を渡りはじめます。
いわし雲に代表される秋の雲は、垂直に盛り上がる夏の積乱雲とはことなり
水平に広がるようになり、青い空を流れていく美しい雲は
見飽きることがありません。

九月は、辺りの木々もすっかり色づき紅葉の頃。
空気も澄み切っていますから夕暮れが美しい時季。
しかしあっという間に辺りは暗くなる「秋の陽のつるべ落とし」

語源は諸説あり。
九月は菊の季節であることから菊月、菊間月とも呼ばれますが 
新暦の十月上旬から十一月の上旬にあたり
夜がだんだん長くなる「夜長月(よながつき)」の略とする説。
その他、雨が多く降る時季であるため
「長雨月(ながめつき)」から「長月」になったとする説。
「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」
「穂長月(ほながづき)」の約や、稲を刈り収める時期のため
長月の「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からといった説。
「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説などがある。
この中でも「夜長月」の略で「長月」になったとする説とする説は
中古より広く信じられている説で最も有力とされています。

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旧暦の九月は、秋の最後の月にあたるので
「晩秋」「窮月」(きゅうげつ)「暮秋」(ぼしゅう)「残秋」「末秋」などと呼ばれています。
最も一般的なのは「長月」で、秋も深くなると日がくれるのも早くなり
長時間にわたって美しい月が見られるので、この名が付いたと言われています。
他に、菊の花が咲き誇る月なので、「菊月」 「菊開月」(きくさきづき)
また、紅葉の季節に入ってくるので「紅葉月」(もみじづき)とも呼ばれています。
菊や紅葉もさることながら、九月の空は澄みきって特に月が美しく感じられる月で
満月の十五夜には古くから「お月見」をする風習が行われていたことから
「祝月」(いわいづき) 「詠月」(ながめづき) 「寝覚月」(ねざめづき)などの
名称もあります。

■季節の言葉 
新秋、新涼初秋、秋の長雨、秋霖、名月、良夜、露の秋、白露
虫の音、野分、寝覚月、中秋名月、台風、秋晴れ 

初秋の候 涼秋の候 新秋の候 秋色の候 爽秋の候 
秋の夜 涼風の候 秋分の候 秋涼の候 秋冷の候 秋霜の候
新秋のみぎり 秋の七草も咲きそろい など  

燈火親しむ好季となり 
灯火の下、読書に親しむ秋 
黄金色の波ゆらぎ、実りの秋
ひと雨ごとに秋も深まり 
残暑去り難く 
朝夕日毎に涼しくなり 
虫の音もようやく繁くなり
二百十日も無事に過ぎ 
初雁の姿に秋を感じる頃 
秋色しだいに濃く 

別称
紅葉月(もみじつき)/稲刈月(いねかりつき)/菊月(きくづき)/
玄月(げんげつ)/色取月(いろとりづき)/寝覚月(ねざめづき) など。

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【防災の日/9月1日】
1923年(大正12年)のこの日に起きた関東大震災の教訓を
忘れないという意味とこの時期に多い台風への心構えの意味もこめて
1960年(昭和35年)に制定されました。
この日に地震や災害に備えて、避難訓練が多くの場所で行われます。
また非常時に備えて防災用品などのチェックもこの時期にしておきたいもの。
(この頃は暦の上では立春から数えて210日、
特に「二百十日」(9月1日頃)と呼びます。丁度稲の開花時期にあたり
強風が吹き荒れることに注意を促したものといえます)
制定の前年には伊勢湾台風が襲来していました。

【白露と秋分】
お盆を過ぎた頃から目に見えて日が短くなってきましたね。
昼間の残暑は厳しいけれど,それでも夕暮れ時の赤い雲や
風の音などに注意してみると,どこか秋の気配が漂っています。

9月になると、二十四節気でも白露と立秋を迎え如何にも涼しげです。
二十四節気は、太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分で
太陽の黄経が0度になった時を“春分”と呼び
そこから太陽が15度進むごとに、清明・穀雨・立夏・小満…と呼ばれます。

毎年9月8日~9日頃に迎える白露(はくろ)は
“大気が冷えて露ができはじめる頃”という意味で
天文学的には太陽の黄経が165度になったとき。

また9月23日頃に迎える秋分は,昼と夜の長さが等しく分けられた日。
この日、太陽は真東から昇り真西に沈みます。
また黄経が180度となって,太陽は天の赤道を北から南へ通過し
以降、北半球では夜が長くなっていきます。

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「二十四節気」
春夏秋冬の四季。この四つの季節を節切りして
24に割り振ったのが「二十四節気」です。
立春や春分、秋分、夏至、冬至など、季節の変わり目によく使います。

これをもっと細かく季節を分けたのが「七十二候」
一年を五日ごとに分けることで自然界の微妙な変化を感じ取れる暦です。
二十四節気と同じように、それぞれの季節にふさわしい名を付けて
時候の移り変りを表しています。

 「草露白し 9/8-12日頃  くさつゆしろし」

草に降りた露が白く光り、秋の趣がひとしお感じられる頃。
肌寒さを感じさせる朝夕の心地よい涼風が
本格的な秋の到来を告げてくれます。

◇白露に家四五軒の小村哉(正岡子規)
◇除け合うて二人ぬれけり露の道(井月)

「鶺鴒鳴く 9/13-17日頃 せきれいなく」

チチン、チチンと小川や沼などの水辺で、高い通る声で鳴き始める頃。
河原の石をちょんちょんと渡り歩いている姿が愛らしいですね。
長い尾を常に上下に振るっていることから
石たたき、庭たたきとも呼ばれています。

「玄鳥去る 9/18-22日頃 つばめさる」

玄鳥とは燕(つばめ)のこと。
春に南から訪れていた燕がヒナをかえし、南へ戻って行きます。
この間に子を育てて帰っていくのです。
いつの間にか空になった軒下の巣。来年も帰って来てね。

「雷声を収む 9/23-27日頃 かみなりこえをおさむ」

大気が安定してきて雷が鳴り響かなくなる頃。
夏の名残りを感じさせた雷も去り澄んだ空気と
爽やかな大気の秋の到来。夜空の星が綺麗です。

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9日(金)重陽の節句

重陽(ちょうよう)の節句
9月9日。「九」という陽の数が重なることから重陽(ちょうよう)といいます。
昔、中国では奇数を陽の数とし、陽の極である9が重なる9月9日は
大変めでたい日とされ、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして
邪気を払い長命を願うという風習がありました。
日本には平安時代の初めに伝わり、宮中では観菊の宴が催されました。
菊の節句、菊の宴とも言われています。収穫の時期にもあたるため
庶民の間では「栗の節句」としてお祝いをしていました。

今も、太宰府天満宮の秋思祭(しゅうしさい)など
各地で菊を愛でる祭りや行事が催されています。

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◆ 中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)
 
旧暦8月15日(新暦9月中旬から下旬)の十五夜の月のこと。
月見の祭事は平安時代に中国から伝わり、貴族たちは観月の宴を催した。
また、中国で月餅を備える習慣が日本に伝わり月見団子となったとされる。
農家では十五夜にススキや団子とともに収穫したばかりの
芋を供えたので「芋名月」ともいう。
日本には「十三夜」といって、旧暦9月13日(新暦10月中旬から下旬)にも
月をめでる風習があり、豆や栗を供えることから
「豆名月」「栗名月」と呼ばれる。
十五夜の月見をしたら必ず十三夜のつき意味もするとされ
一方だけの月見は「片見月として忌まれた。

【十五夜】
旧暦の8月15日を中秋と呼ぶため正式には「中秋の名月」といいます。
古来より旧暦8月(グレゴリオ暦では9月がろ)は
観月に最も良い時節とされていました。
この夜は、月が見える場所などに祭壇を作りススキを飾って
月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛り、御酒をそなえて
月を眺めたお月見料理、豊作を祈る満月法会などが催されます。

9月には、中国から伝来した月見の宴があります。
中国では古くから月を眺めて楽しむ「望月」という風習があり
これを遣唐使が伝えました。日本の兎の餅つき伝説は
この望月・もちづきが転訛(てんか)したといわれますが
中国の月見は本来、里芋の収穫祭だったという説もあります。
この月見だけは新暦というわけにはいかず、空気が澄んで
月が美しく見える旧暦に従わなければなりません。
平安貴族が楽しんだ風雅な観月は、旧暦8月15日の中秋の月を15夜
ひと月近い後の9月13日を13夜として
両日に月見をする日本独自の夜の宴となりました。
中国では月餅を供えますが、日本では農作物の収穫を感謝する儀礼ともなり
月見団子とその年に収穫した芋や栗や枝豆などを供え
生命力を象徴する穂の出たススキを飾って月を愛でる習慣が定着しました。

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十五夜というと満月だと思っている人が多いようですが
十五夜は必らずしも天文学的な満月(望)とは限りません。
旧暦は新月(朔)の日を1日(朔日)としていますが
月の軌道などの関係で新月(朔)から満月(望)までの日数は一定ではないため
天文学的な満月(望)の日は旧暦14日~17日頃のあいだで毎月(毎年)異なります。

十五夜(旧暦8月15日)が満月になるのは
2006年~2024年の19年のうち
2011年・2012年・2013年・2021年・2022年・2023年の6年しかありません。

旧暦の8月15日、新暦では9月の中旬(2019年は9月13日)

中国では、唐の時代から中秋の名月を鑑賞する風習があったようです。
日本では平安時代の貴族の間に取り入れられ
次第に武士や町民に広まりました。
昔は、月の満ち欠けにより
月日を知り、農事を行いました。
十五夜の満月の夜は祭儀の行われる大切な節目でもあったようです。
満月に見立てたお団子と魔除けの力があるといわれるすすきをお供えします。
日本では昔から同じ場所で十五夜と十三夜の両方を観賞する風習が一般的。
どちらか一方だけ観賞するのは「片見月」といって忌まれていたからです。
今は、十三夜は十五夜に比べてあまり一般的でないようで
十三夜の頃に月見団子を販売していない和菓子屋さんもあるようです。
でも、両方の月を愛でるのは、日本独特の風情ある風習ですから
ぜひどちらの月も楽しんでみてください。
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2019年のお彼岸
春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間

彼岸入り 中日 彼岸明け
3月18日(月)3月21日(木)<春分の日> 3月24日(日)
9月20日(金)9月23日(月)<秋分の日> 9月26日(木)

仏教では、私たちの住む世界をこちらの岸
三途の川(さんずのかわ)を挟んで
ご先祖様の霊が住む世界をあちらの岸と考えられていて
こちらの岸を「此岸(しがん)」あちらの岸を「彼岸」といいます。
この極楽浄土は西の彼方にあるとされているため、太陽が真西に沈む
春分・秋分にお墓参りや先祖供養を行うようになりました。
これは仏教にはない習慣で、日本独自のものです。
中日に夕陽を拝むと功徳があるといわれています。
お寺では、この期間「彼岸会(ひがんえ)」の法要が営われます。

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」

2019年の秋分の日 9月23日(月・祝)
および寒露までの期間。太陽黄径180度。
白露から数えて15日目頃。

地球の赤道を延長した天の赤道と太陽の通り道の黄道が
ちょうど交差したところが黄径0度。
秋分とは、太陽が黄径180度(秋分点)を通過するときのこと。
春分と同じく、太陽が真東から昇って真西に沈み
昼と夜の長さがほぼ同じになります。
太陽が極楽浄土があるという真西に沈むことから
亡くなった人をしのぶ日とされています。

春分・秋分の3日前から7日間をそれぞれ春の彼岸、秋の彼岸とします。
※春分・秋分は「彼岸の中日」といいます。彼岸は日本独自の行事です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さが増してきます。

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●二百十日(にひゃくとおか) 
9月1日頃。立春から数えて210日目。 

この時季は稲が開花・結実する大事なときですが
台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり
厄日とか荒れ日などといわれています。
一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。

立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。

二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたといわれていて
雑節として暦に記載されたのは江戸時代で、八十八夜とほぼ同じ頃です。
先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのです。

◆ そぞろ寒(そぞろさむ)  
「冷やか」よりも強く、また、晩秋になって覚える寒さを表す
「やや寒」(秋の季語)よりも柔らかに感じる秋の寒さ。秋の季語。
本格的な冬の寒さ寂しさを迎える前の、覚悟の決め際の寒さか。 
   
◆ 冬隣(ふゆどなり)  
秋も終りになると、日差しも薄く弱くなって冬の到来が近いことを感じる。
季節は日々少しずつ巡るが、ある日ついに
冬の隣にやってきたかと思うようなとき。
同じ頃の秋の季語に「冬近し」「冬を待つ」などがある。

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