月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

五月 皐月

●皐月

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旧暦の5月は梅雨。「皐月晴れ」は梅雨の晴れ間のことでした。
早苗を植える「早苗月(さなえづき)」の呼び名が略されたといわれます。

早苗を植える時期「早苗月(さなえづき)」を略したもの。
耕作を意味する古語の「サ」が元になっているという説もあります。

※「皐月」の”皐”には「神に捧げる稲」という意味があります。

現代では五月は一年のうちでも最も爽やかな
気持ちのいい月の一つとされています。
五月五日の「こどもの日」をはじめ、国民の祝日が目白押しの
「ゴールデンウイーク」と呼ばれる大型連休があり
行楽地が賑わう時期でもあります。
眼にしみる新緑が野山を蔽(おお)い尽くし
爽やかな心地よい風が初夏の風情を運んで来てくれます。
野外の活動やハイキングなどの行楽には絶好の時期です。

季節:初夏(しょか) ※立夏から芒種の前日まで。

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◆5月の他の別名

菖蒲月(あやめづき)
薫風(くんぷう) 早月(さつき)
橘月(たちばなづき) 雨月(うげつ)
稲苗月(いななえづき) 

陰暦五月は、現在の六月ごろです。田植えの始まる月なので
早苗月(さなえつき)、田草月(たぐさつき)ともいうそうです。
五月晴れは、現在は陽暦五月のさわやかに晴れた日をいいますが
もとは、梅雨の晴れ間のことだったそうです。
この時期は梅雨前のカラっとした良い気候で
 一年の中でも一番すごしやすい季節です。

◆時候の挨拶

残春の候  晩春の候  惜春の候  新緑の候  若葉の候  薫風の候
暮春の候  初夏の候  軽暑の候  緑したたる  木々の緑も鮮やかに
青葉香る頃となり  青葉のみぎり  向夏のみぎり  風薫る五月
新緑が目にしみて  風薫る爽やかな季節となりました

◆季節の言葉

余花(よか)
山地などで、まわりが青葉の中遅れて咲く桜のこと。夏の季語にもなっています。
 
五月晴れ(さつきばれ)
本来は旧暦の5月(今の6月)の梅雨の晴れ間のことを言いますが
現在は5月の晴れ日にも用いられています。
 
薄暑(はくしょ)
初夏の頃に感じる、うっすら汗ばむ程度の暑さ。

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陰暦五月は、現在の六月ごろです。
田植えの始まる月なので、早苗月(さなえつき)
田草月(たぐさつき)ともいうそうです。
五月晴れは、現在は陽暦五月のさわやかに晴れた日をいいますが
もとは、梅雨の晴れ間のことだったそうです。
この時期は梅雨前のカラっとした良い気候で
一年の中でも一番すごしやすい季節です。
陽のひかりや爽やかな風…、
新緑の季節・緑萌ゆる自然を感じる
ロハスな暮らしを楽しんでみるのも素敵です。

「五月」「皐月」「皋月」「早月」等と書いて、どれも「さつき」と読みます。
旧暦の五月は、現在の六月にあたります。
明るい初夏と暗い梅雨シーズンとの相反した印象が、同居している月といえます。
例えば「五月晴(さつきばれ)」は明るい印象を与え
「五月雨(さみだれ)」は暗い印象を与えます。
「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」と言う有名な句があるように
すがすがしい初夏のイメージから「早苗月(さなえつき)」「多草月(たそうげつ)」
「薫風(くんぷう)」「啓明(けいめい)」「開月」等と呼ばれています。
逆に暗くじめじめした梅雨期の印象から「雨月(うづき)」「授雲月(じゅうんげつ)」
「悪月(あくげつ)」「梅夏(ばいか)」等といった名称でも呼ばれています。

八十八夜(5月2日) 
憲法記念日(5月3日)
みどりの日(5月4日)
こどもの日・端午
(5月5日)
母の日
(5月第2日曜日)
葵祭(5月15日)
神田祭
(隔年・5月中旬)
浅草三社祭
(5月中旬)

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八十八夜 (5月2日)
立春から数えて88日目が八十八夜です。
「八十八夜の別れ霜」といわれるように、日本の大半の地域ではこの日から後に
霜が降りることはめったになく、農家が霜の被害から
開放される目安とされてきた日です。
霜は夜の間に降りるので、「八十八日」ではなく
「八十八夜」の名が付いたといわれています。
八十八夜は初夏の到来を告げる季節の変わり目で
種まきなど農作業の目安とされました。
「米」の字を分解すると「八十八」になることから
八十八夜は稲作に従事する人々にとって特に重要な日とされてきました。
古くから八十八夜に摘んだお茶の葉は極上とされ、また、八十八と
末広がりで縁起の良いこの日にお茶を飲むと、寿命が延びるといわれてきました。

憲法記念日(5月3日)
1947年(昭和22年)5月3日、「日本国憲法」が施行されました。
憲法記念日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」国民の祝日です。 
日本の基本法であり最高法規である日本国憲法は、第二次世界大戦後の
1946年(昭和21年)11月3日に公布され
半年の準備期間を経て翌年5月3日から施行されました。
「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を三つの柱にし
前文と11の章で構成され、103の条文が定められています。
第9条では戦争の放棄を義務付け、世界に類のない平和憲法といわれています。

みどりの日 (5月4日)
みどりの日は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し
豊かな心をはぐくむ」国民の祝日です。 
みどりの日は、1989年(昭和64年)から2006年(平成18年)までは4月29日でした。
4月29日は生物学者であり自然をこよなく愛された昭和天皇の誕生日で
1989年1月7日に昭和天皇が崩御されたことを受け、4月29日を
新たに国民の祝日とするために設けられた祝日でした。 
2005年(平成17年)5月に国民の祝日に関する法律の一部改正が可決され
2007年(平成19年)から4月29日は昭和の日となり、みどりの日は5月4日になりました。

こどもの日・端午 (5月5日)
こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに
母に感謝する」国民の祝日です。
こどもの日は、1948年(昭和23年)7月施行の祝日法によって制定されました。
戦後の新しい時代の祝日制定のため、国民アンケートが行われ
女児の節句である上巳(3月3日)と、男児の節句である端午(5月5日)の両日を祝日に
という意見がありましたが、男女関係なく5月5日を「こどもの日」としたそうです。
祝日法に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに
母に感謝する」と定められているように、こどもたちを産み育ててくれた
母親に感謝を捧げ、未来を担うこどもたちの
健やかな成長を願う気持ちが込められています。

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・鯉幟(こいのぼり)
「ここを登る魚は竜になる」という黄河の竜門の急流を
鯉だけが登り切ったことから「鯉の滝登り」といわれ
鯉は立身出世のシンボルになりました。

・武者人形
魔除けに作られた菖蒲の飾りや蓬の人形が
甲胄(かっちゅう)や武者人形となりました。

・柏餅(かしわもち)
若葉が育つまで古葉が落ちない柏にあやかって
子孫の繁栄と子供の成長の願いがこめられています。

・粽(ちまき) 
楚の有能な武官でありながら追放され、河に投身自殺した
屈原(くつげん)の死を悼んだ人々が、葉に米を包んで(竜に食べられないよう)
水中にお供えしたという故事が起源になっています。

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2018 母の日 (5月13日)
母の日の始まりは、1908年アメリカはウェストバージニア州の
ひとりの女性教師が、母親の自分への深い愛情をたたえる催しを
開いたのがきっかけでした。
その後この話が反響を呼び、このことに共感したシアトル市民は
1914年のウィルソン大統領をも動かして
議会で正式制定より国民の祝日となりました。 
それでは何故母の日はカーネーションなんでしょうか? 
亡くなったお母さんといつでも一緒に居たいと何処へいくにも
お母さんの代りとして胸にカーネーションを着けていたので
母の日 =カーネーションと言う事が次第に定着したようです。
日本へは大正時代に伝わり、キリスト教会の働きかけなどにより定着しました。

●立夏(りっか)
二十四節気の一つで、5月6日は立夏に当たります。暦の上ではこの日から
立秋の前日までが夏になります。またこの日から夏の気配が現れてきます。
ですがこの頃の北海道では平均気温が10度以下の地域も多く、まだまだ肌寒い
時期。東京でも平均値はおよそ18度で夏と呼ぶには早過ぎますが、この時期は
1年中で紫外線が最も強い時期。8月上旬と同じ強い日差しで野外にいれば
日焼けするほどです。

●風薫る(かぜかおる)
森から吹く風には若葉の香りが含まれて、緑の香りを運ぶと見立てたのが
風薫るです。昔から4月の風は光り、5月の風は薫るともいいます。同じ言葉に
薫風(くんぷう)、風の香(かぜのか)があります。

●小満(しょうまん)
立夏から数えて15日目。5月21日は小満に当たります。万物が次第に長じて満つる、
と言う意味であらゆる草木が成長して生い茂る時期です。農家では田植えの準備に
お追われる頃で、やや汗ばむような陽気です。西日本では本格的な梅雨を
感じさせる走り梅雨のシーズンでもあります。

●初夏(しょか)
夏を初夏、仲夏、晩夏に分けて最初の期間で、立夏(5月5日)から芒種(6月5日)
までの夏の始めを指す言葉です。梅雨に入る前の穏やかな時期で、風も心地よく
感じます。

●薄暑(はくしょ)
夏の最初は、やがて来る梅雨までの穏やかな時期が初夏ですが
この時期に少し暑さをおぼえる程度の陽気を薄暑と言います。
「薄い」暑さとは、独特の表現ですが本格的な
夏の前ぶれのような暑さにも感じられます。

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●走り梅雨(つゆ)
梅雨入りする前の5月の末に現れる梅雨に似た雨のことで
そのまま梅雨入りしてしまうこともありますが、再び晴れて
それ以後に梅雨入りになります。
「走り」は魚など食べ物などに用いられるように
初物、はしりものを表す言葉の意味になります。

●青嵐(あおあらし)
初夏の青葉を揺らしながら吹き渡る強い南風のことをいいます。同じ言葉に
風青し(かぜあおし)や青嵐(せいらん)などがあります。

●青葉雨(あおばあめ)
木々の青葉や若葉がひときわ美しい季節に葉をぬらして降る雨。雨の後には
ぬれた木々の葉は爽やかさが薫ります。

◆新樹(しんじゅ)
新緑の若葉に覆われた木ですが、初夏の日差しを受けて木の葉の緑の輝きが、
今までの木とは思えないほどの美しい印象のことです。

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●改まった漢語のあいさつ
薫風の候、残春の候、惜春の候、新緑の候
初夏の候、立夏の候、青葉の候、若葉の候
軽暑の候、
※「~の候」は、「~のみぎり」としても使います。

●定番のあいさつ
風薫る五月がやってまいりました。
青葉繁れる好季節を迎えお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
気持ちのいい五月晴れがつづきますが・・・・・
拝啓 青葉の候、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
日中は汗ばむような日もあり・・・・・・・・
緑のまぶしい季節となりました。いかがお過ごしですか
鯉こいのぼりが五月の風に力強く泳いでいます。
若葉の美しい季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか
新茶のおいしい季節となりました。
薫風さわやかな季節を迎えますますご活躍のこととお喜び申し上げます。

●定番の結びの言葉
庭のつつじが見ごろとなりました。一度お出かけください。
天候不順の折り、くれぐれもご自愛ください。
陽ざしも少しずつ強くなって参りました。お元気で夏をお迎えください。
そちらではまだ肌寒い日もあるかと存じます。どうぞご自愛ください。

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【花】 
ふじ、撫子(なでしこ)、ひなげし、せきちく、牡丹、ツツジ、
しゃくやく、きんせんか、あやめ、ライラック、アカシヤ、バラ、カーネーション

【園芸】
朝顔、ケイトウ、コスモスの種蒔き、チューリップやスイセンの球
根掘り起こし、遅まき草花の種蒔き、菊のさし芽、温室ものの室出し、
ナス・キュウリ・ピーマン・トマトなどを植える、果実の袋かけ、
芝生の除草や手入れ、田植え

【季語】 
立夏、初夏、薄暑、麦の秋、風薫る、牡丹、新緑、
若葉、桐の花、薔薇、卯の花、新茶、夏めく、夏浅し

【誕生石】エメラルド(幸運)

【誕生花】すずらん(純愛)、けし(もろい愛)、紅バラ(愛)



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四月 卯月

◆卯月(うづき)
旧暦では「卯の花(ウツギ)」が咲く頃。
卯月の「う」は「初(うい)」「産(うぶ)」で
農耕の1年の初めの月を意味したともいわれます。

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卯木(うつぎ)の花が、随所に咲き乱れるので「卯月」
または「卯の花月」とよばれています。
卯木の花は、古くから日本人に親しまれてきた花で
満月が卯の花を照らす光景を愛でて「卯の花月夜」と表現しました。 
気候的には暖かくなり,太陽の光に恵まれるようになった月という意味で
「正陽」「純陽」「六陽」などとも言いました。
また、旧暦の四月は夏にあたるので
「初夏」「新夏」「孟夏」などとも言われていましたが
現実感がないのでほとんど使われていません。
桜の散ったあとの余りの月ということから「余月」
桜の花のない月ということから「陰月」とも言われていました。

卯の花は晩春に白い花を咲かせますが
稲の苗や農作物の種を植えるので
植え月が“うづき”になったという説があります。
卯月は今の五月ごろで、他に乾月(けんげつ)、花残月(はなのこりづき)
夏初月(なつはづき)の別称もあります。
花残月とは、山あいにまだ桜の花が咲き残る月のことです。

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四月は春たけなわ、国中の花々の大部分が一斉に咲き乱れ、自然が華やぐとき。
陽光の明るさが増し、人のこころも活動的になります。
年度始めの月で、入学や入社や転勤など、新しい門出となる月です。
四月の陰暦月名は卯月。陰暦十二ヵ月で花の名がついた唯一の月です。
卯の花が咲く月という意味で、卯花月(うのはなづき)とも言います。

4月は卯月、卯花月、花残月、清和月、鳥月とも呼ばれます。
卯月や卯花月は卯の花が咲く頃からということでしょう。
平安時代、女性の衣の襲(かさね)にも卯の花があります。
表を白、裏が萌葱でこの色目は4月に装っていたとか。
花残月は桜が咲き残るというイメージでしょうか。
清和月というのは空が晴て清らかに暖かいことを
清和ということからの呼び名です。
晴れて清らかだけなら秋になりそうですが
暖かいが加わるとやはり春4月なのでしょう。

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◆四月の異称

卯月(うづき)utuki
余月(よげつ)
陰月(いんげつ)
卯花月(うのはなづき)
花残月(はなのこりづき)
夏初月(なつそめづき)
木葉採月(このはとりづき)
得鳥羽月(とくちょううづき)
初夏(しょか)
首夏(しゅか)
孟夏(もうか)
始夏(しか)
維夏(いか)
立夏(りっか)
麦秋(ばくしゅう)
正陽(しょうよう)
六陽(りくよう)
と、夏・陽の付くものが多くあります。

六気(ろっき)
仲呂(ちゅうろ)
純乾(じゅんかん)
乾梅(かんばい)
修景(しゅうけい)
小満(しょうまん)
と、ひどく難しいものまで合わせると、四十種近くあります。

卯月とは卯の花(空木)月の意味で、垣根に卯の花が咲く月ということ。 
夏の字の付く名が多いのは、旧暦思想では三月までが春、
四・五・六月は夏となっていたから。 

麦秋というのは、今では五月に対しても使いますが、
麦が黄色に熟する収穫月の意味です。 

暦の上では夏と呼んでも、実際はまだ春です。
その一日をエイプリルフールと言って、ユーモアの日とするのも、
いよいよ春らしくなった喜びの記念でしょう。

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●定番のあいさつ

桜花の候 春爛漫の季節を迎えました。

春のけはいがようやくととのったようで・・・・・・

拝啓 麗春の候、お元気でお過ごしのことと存じます。

春の日差しが心地よい毎日でございますが、いかがお過ごしですか。

花便りが各地から届くこのごろですが・・・・・

春たけなわの季節となりました。いかがお過ごしですか。

春の日差しが心地よい毎日でございますが・・・

春陽のみぎり、ますますお元気でご活躍のことと存じます。

拝啓 春爛漫の候 お変わりはありませんか。

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■気候や開花にまつわることば

【花冷え】
桜が咲きほこる時期に、暖かくなった気候が
一時的に冷え込むことを表します。

【花曇り】
桜が咲く時期の曇り空のこと。
渡り鳥が移動する時期なので、鳥曇りとも呼びます。

【桜流し】
春の雨で桜の花びらが落ち、流されていく様を言います。
また、桜を散らしてしまう雨のことも表します。

【桜前線】
日本各地の桜(主に染井吉野)の開花予想日の
同じ日付の場所をつないだ地図上の線。
マスコミの造語で、気象庁による正式名称は
「桜の開花の等期日線」といいます。
3月上旬に九州や西日本からスタートし、次第に北上して
5月上旬に北海道に至ります。

【花時】
花が咲く頃や盛りになる頃のこと。
特に桜が満開になる時期を指すことが多いことばです。

■桜の花の様子をあらわすことば

【こぼれ桜】
桜の花が満開で、まるで地面にこぼれ落ちたように見える様子のこと。
また、桜の花びらを散らした模様を指します。

【花吹雪】
満開の花、特に桜の花びらが風に吹かれて舞い散る様子が
まるで雪が吹雪いているように見えることから生まれたことばです。

【花明かり】
桜の花が満開で、闇の中でも辺りをほんのりと
明るく照らしているように感じられる様子を言います。

【花筏(はないかだ)】
水面に散った花びらが筏のように流れていく様子を言います。

【花の浮橋】
水面に散った花びらが橋のように集まっている様子。
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◎清明(せいめい)4月5日~4月19日頃 

旧暦3月の節気。 春分から15日目。
春先の清らかで生き生きとした様子を表した
「清浄明潔」という語を略したもの。

清明とは万物が若返ってすがすがしく、明るく美しくなることです。 
日本列島はさまざまの花が咲き乱れ、特に桜前線が次第に北上して
お花見シーズンの当来で、人々の心が浮き立ってきます。
南の地方では、越冬つばめが渡って来る頃でもあります。
いよいよ冬と決別して、温暖な季節となるので
旧暦時代には4月1日を衣替え(ころもがえ)の日としていました。
この日から冬の着物の綿入れを脱いで袷(あわせ)に着替えるところから
四月一日と書いて「わたぬき」という姓があるほどです。
もっとも、太陽暦の4月1日に衣替えをすると
風邪を引くおそれがありますからご注意を!
清明の節の終りから、次の穀雨の頃になればちょうど良いでしょう。

古くから中国では、清明の日に人々は郊外に出て春の風物を楽しんだり
先祖の墓参りをしました。
沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集まり
酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があるそうです。 
沖縄ではお墓の前は「清明祭」をするための広いスペースが設けてあります。
ここで、お重を囲んで宴が催されるのだそうです。
気候もいい頃ですし、今ではピクニック感覚で
どのお墓もとても賑やかだとか。 

穀雨

◎穀雨 (こくう)4月20日~5月5日頃 
旧暦3月の中気。

穀雨とは稲や麦などの穀物の生長を助ける雨のことで
その雨の降る頃が穀雨の時期です。

春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は
種まきの好期を迎えます。
山野は穀雨の恵みによって緑のカーペットに覆われます。
この頃の雨は穀物だけでなく、あらゆる植物の生長を助けます。
南の地方ではトンボが飛び始め
冬服やストーブとも完全に別れる季節です。
変わりやすい春の天気もこの頃から安定し日差しも強まってきます。

もともとは、秋に種をまいた麦類の生長を助ける雨のことで
麦は穂が出て実を着けるようになります。
のちに稲にも適用されるようになりました。
穀雨の節気の終り頃、八十八夜(5月2日)となります。
立春から数えて88日目のことです。
この頃、多くの地方で霜が降らなくなります。
「八十八夜の別れ霜」とはそのことを指します。

しかし、時としてこの頃に遅霜(おそじも)が降りて
農作物に被害を与えることがあります。
これを「八十八夜の毒霜」といいます。油断大敵です。
八十八夜の頃から茶摘みが始まり、香りの良い新茶が
私達の味覚を楽しませてくれます。

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◎お花見
お花見は、日本人が古来から楽しみにしていた春の行事です。
「花見」といえば桜の花を見るために野山に出かけること。
桜以外の花を見に行くときは「梅見」「観梅」「観菊」などと
その花の名前をつけて表します。
昔から日本人にとって「桜」は特別な花でした。

奈良時代には、花といえば梅や萩などを指していましたが
平安時代の貴族たちは桜を春の花の代表格として愛で
歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんでいました。 
以来、この時季に咲き誇る花は、桜以外にも桃や菜の花など色々ありますが
日本人にとっては「花」といえば桜の花を意味するようになりました。

また、お花見は豊作祈願の行事として、農民の間でも行なわれていました。
桜は、春になって山からおりてきた田の神様が宿る木とされていたため
桜の咲き方でその年の収穫を占ったり
桜の開花期に種もみをまく準備をしたりしていました。
「サクラ」の語源には諸説ありますが、一説によると
「サクラ」の「サ」は田の神様のことを表し
「クラ」は神様の座る場所という意味があり、「サクラ」は 
田の神様が山から里に降りてくるときに、いったん留まる
依代(よりしろ)を表すとされています。
また、桜の花が稲の花に見立てられ、その年の
収穫を占うこ とに使われたりしていたため、「サクラ」の代表として
桜の木が当てられるようになったという説もあります。
豊作を願って、桜のもとで田の神様を迎え、料理 や酒でもてなし
人も一緒にいただくことが本来のお花見の意味だったのです。

江戸時代になると、春の行楽としてお花見が庶民の間にも広がり
酒を酌み交わすお花見になっていきました。
江戸時代は、園芸が盛んになった時代でもあり
桜の品種改良が進んだことで、身近な場所で
お花見が楽しめるようになったのです。
三代将軍家光が上野や隅田河畔に桜を植え、八代将軍吉宗は
飛鳥山を桜の名所にし、花見の場も増えました。これらは今でも
東京のお花見の名所になっています。

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◎おぼろ月【朧月】
春の月は、ボンヤリと見えて輪郭がはっきりしていないことが多いですね。
これは、昼間の霞と同じ性質の空中に浮かぶ浮遊物のせいです。 
霧・モヤ・煙霧などによって視界がさえぎられて月がかすんで見えたり
その周りにボンヤリとしたまるい輪が見えたりします。 

春は移動性高気圧が通過したあとに温暖前線が近づいてきますが、
そのとき、まず絹雲・絹層雲・次いで高積雲・高層雲が現れます。
この層雲は霧状だから、地上から通して見れば
太陽や月がかさをかぶって見えたり、
おぼろに見えたりします。

また春は、夜間に冷え込んで地面付近の気温が下がっているところへ、
南からあたたかい風が吹いて、
上空のほうが比較的温度が高いという『気温の逆転層』を作ります。
この層の下に霧が出来やすいので
ほんのりと美しいおぼろ月が見えたりします。


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◎春の土用(はるのどよう)  
立夏までの約18日間にあたる雑節の一つ。春の土用の入りは新暦4月17日頃。
土用とは「土旺用事」の略で、陰陽五行説による季節の割り振りで
四季に配当(冬:水、春:木、夏:火、秋:金)されなかった
「土」の支配する時期として
各季節の末18日ないし19日間を指すもの。
季節の変わり目にあたる。現在は夏土用のみを土用と言うことが多い。

◎春眠
「春眠暁を覚えず」と、中国・唐の孟浩然(もうこうねん)の詩にある通り
冬から春への変わり目はとかく眠気を感じます。
植物が芽吹く春は、人の体も新陳代謝が盛んになり、エネルギー代謝に必要な
ビタミンB群が不足して眠くなるようです。
春の眠気対策に、ビタミンB群が多い菜の花(「なばな」)をサッとゆでて
お浸しや炒め物にしてみましょう。
鮮やかな色と春の香りに、体もシャキッと目覚めるでしょう。

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桜は古くから親しまれており、私たちの暮らしの中に深く根付いています。
春の気候や情景を表すことばにも
「桜」が使われているものがたくさんあります。
古くから「花見」といえば「桜」の花を見ることを意味したように
日本人にとって桜は特別な花。ただ「花」と表されていても
桜を指すことが多いです。

桜の蕾が赤みを帯びる頃は、私たちのからだが上を向きたいと思う頃。
その溢れんばかりの力強さを少しでも感じたくて
背筋が自ずと伸びるのは私だけでしょうか。
ほころび、そして花が開きはじめると、からだも開いていく。
花を愛でれば、少し前の愁いも次第に消え、活動的になっていく。
桜の便りが北上するとともに、日本に住む人の気分も
上昇しているとしたら、とても喜ばしいことです。

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「冬・季節のことば」


「月に恋」


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