月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

十月 神無月 (かんなづき / かみなづき)

「神無月」

「神無月」の語源として以下のような説がありますが
いずれにしても「神無」は宛字としています。
醸成月(かみなんづき): 新穀で新酒を醸す月 
神嘗月(かんなめづき): 新嘗(にいなめ)の準備をする月 
神な月(かみなづき):「神の月」の意 
雷無月(かみなしづき):雷のない月 

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一般には、出雲の出雲大社に全国の神様が集まって一年の事を話し合うため
出雲以外には神様が居なくなる月の意味と言われており
出雲では神在月(かみありづき)と呼ばれますが
ただしこれは中世以降、出雲大社の御師が全国に広めた説であり
「神無」の宛字から生まれた附会であるようです。
無というのは水無月と同じく「の」で「神の月」という事だそうです。
出雲では神在月と呼ばれているそうです。

「神在月」は、室町時代の辞書『下学集』にみられるので
かなり古くからこういう話が人々の間にはあったことがわかりますが
『徒然草』の第二〇二段に「十月を神無月と言ひて、
神事にはばかるべきよしは、記したるものなし。
もと文も見えず。但し、当月、諸社の祭なき故に、この名あるか。
この月、万の神達、太神宮(だいじんぐう・伊勢の皇大神宮)へ
集まり給うふなどいふ説あれども、その本説なし。
さる事ならば、伊勢にはことに祭月とすべきに、その例もなし。
十月、諸社の行幸、その例も多し。但し、多くは不吉の例なり。」
(十月を神無月と言って神事を控えるというのは、根拠も出典もない。
十月にお祭りがないから、神無月というのだろうか。
十月は神様たちが伊勢神宮に集まるという説もあるけれど
それも根拠がない。そうであるなら10月に伊勢神宮で
祭祀が行われてもよいはずなのに、そうでもない。
しかし、十月にはミカドが伊勢に行幸されることも多いが
だいたいは不幸がらみである。)

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吉田兼好は、この時代、神無月には伊勢神宮に神々が集まるという
話があったことを伝えていますが、出雲には触れていません。
出雲大社の大国主大神は、古くから
「だいこくさま」の俗称で慕われていましたが
特に中世の末頃より交通手段の発達や生活の向上につれ、民衆の間に
「出雲大社参拝」が急速に広まっていきました。
この頃に出雲大社からも社家の人々が御師(オシ)として
「大国主大神」の神徳を説き御神札を授付しながら諸国を巡って
全国に「神在月」を広めたのだという説があります。

また、十月は縁起の良い月と考えられ
「吉月」「良月」「陽月」「大月」とも名づけられました。
旧暦の「神無月」は、冬の初月とされていますが、暖かい日も多いことから
「小春」(しょうしゅん)、「小陽春」、「極陽」など穏やかな名もつけられました。

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10月は雷の鳴らなくなる月から「雷無月(かみなづき)」と言うのは
江戸時代の国学者荷田春満(かだのあずままろ)の説です。
雷の発生を名古屋気象台調べますと、7~9月がピークで
10月より極端に少なくなり1月が最少となっています。
この統計から見ると「雷無月」もうなずけます。
しかし北陸、金沢気象台では夏より冬場の方が多く雷が発生しています。

「神無月」と「神在月」について 
■神さまが無い月と書いて「神無月(かんなづき)」
■神さまが在る月と書いて「神在月(かみありつき)」

全く正反対の意味ですが、これは全国の八百万(やおよろず)の神様が
一部の *留守神様* を残して出雲大社(島根県出雲市)へ
会議に出掛けてしまうことに由来します。
「10月は神在月」という人は出雲地方出身の方かもしれません。

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肌寒(はださむ)
秋も深まり冷気が肌に寒く感じられることです。
この頃には日中は暖かいのに夜になると寒くなります。
また、この秋の半ばから末にかけての寒さを「漸寒(ややさむ)」といい
この「漸(やや)」は、次第にとか徐々にという意味になります。
また、何となく寒かったり、わけもなく寒いのが「そぞろ寒(そぞろさむ)」。
さらにどことなく寒いという風に、寒さを特定できない寒さを
「うそ寒(うそさむといい、「うそ」は「薄」から転じた接頭語で
「うすら寒い」という感じの言葉です。
どれも深まる秋の寒さを表しています。

秋晴れ
夏の猛暑が過ぎ、すがすがしく晴れわたった空を「秋晴れ」と言います。
「天高く馬肥ゆる秋」と言う言葉もあるように
春の「五月晴れ」とは、また違った気持ちよさがあると言われています。
一方「女心と秋の空」とも言うように、変わりやすい天気とあって
観測上「秋晴れ」の日は、意外に少ないとも言われています。

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◆10月の暮らし 
運動会/紅葉狩り/ 秋祭り 
栗ご飯/読書/いわし雲/スポーツ  
菊人形/新米/秋の七草/月待ち 

◆10月の花   
秋桜(コスモス)/金木犀(キンモクセイ)
りんどう/マリーゴールド/白詰草(しろつめくさ) 
野原薊(のはらあざみ) /富士薊(ふじあざみ) /杜鵑草(ほととぎす)  
藪蘭(やぶらん) /鶏頭(けいとう) / 野紺菊(のこんぎく)
  
◆旬の食材 
かぼちゃ/しめじ/くわい/松茸/栗/柿  
鰆(さわら)/鰹(かつお)/秋刀魚(さんま)

◆時候の挨拶 
秋涼の候  清秋の候  秋雨の候  寒露の候  秋晴の候  
紅葉の候  錦秋の候 秋冷の候  菊薫る頃  秋たけなわの頃  
清秋のみぎり  日増しに秋も深まり  
稲も豊かに実り 秋色もようやく濃くなって参りました
秋の味覚が楽しみな季節になりました 

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霜始めて降る
晩秋とは寒露(10月9日頃)から立秋の前日(11月6日頃)までをいう。

霜降(そうこう)』10月23日頃。
および立冬までの期間。太陽黄径210度。寒露から数えて15日目頃。

露が霜となって降り始める頃ということで霜降とよばれます。
秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを実感できます。
初霜の知らせが聞かれるのも大体この頃で、山は紅葉で彩られます。 
霜降は立冬のひとつ前、秋最後の節気です。 
これからが紅葉の見ごろ。

コートや暖房器具の準備など、この頃から冬支度を始めます。
読書や編み物をしたりして、秋の夜長を楽しむのもいいですね。

暦の上では立秋(8月8日頃)から始まった秋も、立冬(11月7日頃)でひと区切り。
草木を湿らせた露は霜に変わり、山々は紅葉。
晩秋のなかにも確実な冬の訪れが感じられます。

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■神無月(カンナヅキ)
旧暦10月を「神無月(カンナヅキ)」と言うのは、日本中の神様が
縁結びの相談のため出雲の国(島根県)に集まり
他の国には神様が不在となるからだそうです。
神様が集まる出雲の国では、10月は神在月(カミアリヅキ)と呼ばれます。
実際には10月は伊勢神宮の神嘗祭(カンナメサイ)を始め
全国各地で神社の秋祭りが盛んに行なわれています。

この月、古くから、日本の神々が島根県の出雲大社に集まる
と信じられていましたので、出雲の国は「神在月」(かみありづき)
その他の神社では神々がいなくなってしまうと言うことから「神無月」
または「神去月」(かみ さりづき)と言われました。
この「神無月」が最も一般的な名称とされていますが「鎮祭月」「鏡祭月」など
神々に縁のある呼び名もつけられました。
また、十月は縁起の良い月と考えられ「吉月」「良月」「陽月」「大月」とも名づけられました。
旧暦の「神無月」は、冬の初月とされていますが、暖かい日も多いことから
「小春」(しょうしゅん)、「小陽春」、「極陽」など穏やかな名もつけられました。

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神無月(かんなづき/かみなづき)、神去月(かみさりづき)、神有月/神在月(かみありづき)、
醸成月(かみなんづき)、神嘗月(かんなめづき)、鏡祭月(きょうさいげつ)、
鎮祭月(ちんさいづき)、雷無月(かみなかりづき)、孟冬(もうとう)、初冬(しょとう)、
早冬(そうとう)、開冬(かいとう)、上冬(じょうとう)、新冬(しんとう)、亥冬(がいとう)、
建亥月(けんがいげつ)、方冬(ほうとう)、立冬(りっとう)、霜先(しもさき)、
初霜月(はつしもづき)、定星(ていせい)、小六月(ころくがつ)、
小春(しょうしゅん/こはる)/小春月(こはるづき) 、小陽春(しょうしょうしゅん)、
時雨月(しぐれづき)、木の葉月(このはづき)、御忌(おいみ)、応鐘/応章(おうしょう)、
陽月(ようげつ)、極陽(きょくよう)、坤月(こんげつ)、正陰月(せいいんづき)、
大月(たいげつ)、大素(たいそ)、吉月(きつげつ)、良月(りょうげつ) など

十月の別名で一番有名なのが神無月です。
一般には、日本全国の神様が毎年10月に出雲国に集まるので
神様が留守になるから「神無月」で、出雲国だけが「神在月」といわれていますが
神無月の無は「の」を意味する格助詞「な」で神を祭る「神の月」、
新穀で新酒を醸す月であることから醸成月(かみなんづき)、
新嘗(にいなめ)の準備をする月であることから神嘗月(かんなめづき)など
一年の収穫を神様に感謝する月というのが本来のようです。

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今月の二十四節気と雑説

八日—寒露(かんろ)
二十日—土用(冬の土用)
二十三日—霜降(そうこう)

■一雨一度
冬から春への気候変化を「三寒四温」と言いますが
秋から冬にかけては「一雨一度」と言い、ひと雨降るごとに
1度ずつ気温が下がって、秋が深まることを表します。
低気圧が通過する時に雨が降り、その後気温が下がるためで
 ひと雨降るごとに寒さが増し、野山に紅葉が始まります。    
       
■錦秋(キンシュウ)
山々が華やかに色づき始める晩秋を、錦織(ニシキオリ)のように美しい秋
「錦秋(キンシュウ)」と言います。深紅から朱赤、橙色、黄色と
さまざまな色に染まる秋の紅葉の美しさを
豪華で美しい織物に見立てたことから来ています。
色鮮やかな美しい織物や衣服を表す言葉、
「錦繍(キンシュウ)」を用いる場合もあります。

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■紅葉狩り
明け方の最低気温が8~9度以下になった頃、カエデやモミジ類の葉が紅葉し始め
標高の高い山の方から里の方へ色鮮やかに染まってきます。
紅葉を求めて、里から野山に分け入ることを「紅葉狩り(モミジガリ)」と言います。
「狩る」という言葉にはもともと、果物を取る、草木を眺めるという意味があるそうです。

紅葉(もみじ)
秋も深まってくると、緑色であった草木が、露や、湿気を含んだ寒気にあたり
赤、黄、褐色などに変化します。このことを古語では「もみつ」「もみず」と言い
これが名詞化され「もみじ」になりました。
色よく染まった草木すべてを「紅葉」と言いますが、最も一般的になったのが
「楓」(かえで)の葉で、次第に「もみじ」として親しまれるようになりました。
京都の「嵐山」、大和の「龍田川」のほとり等に、この「楓」を植林し
美しい「紅葉」の名所が生まれました。また、見事な紅葉の群生する
深山幽谷の山々に、猟師が獲物を追って向かうことを「紅葉狩り」と言いました。
「紅葉狩り」は、どこまでも自然美を追っていきたいとする日本人の心情に合い
能や歌舞伎、長唄などでも演じられるようになりました。

衣替え
日本では6月と10月に衣替えが行われることが多いです。
あくまでも習慣なので強制的に替えなければならないという訳ではありませんが
学校においては強制的に替えなければなりません。
10月1日の衣替えは夏服から冬服へとかわる日。
平安時代には天皇や公家社会で行われていた習慣で
江戸時代ごろから衣替えは6月1日と10月1日に行われるようになり
太陽暦採用後は、官公庁・企業・学校で旧暦の日付」をそのまま新暦に移行して
6月1日と10月1日に行われるようになりました。

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【寒露(かんろ/10月8日)】
二十四節気の一つで10月8日ごろ。
この日から霜降までの期間。
朝露を踏むと一段と冷たくなり、秋の深まりゆく季節。
太陽黄経が195度のときで、露が冷気によって凍りそうになる頃。

「寒露(カンロ)」とは、野の草に宿る露のことを言いますが
1年を24に区分した古い中国の暦法、「二十四節気」では
秋分から15日目を「寒露」と言います。10月8、9日頃にあたりますが
秋の長雨が終わるこの頃、野山では木の葉が色づき始めます。
穀物の収穫が一番忙しい時期です。

【霜降(そうこう/10月23日)】
二十四節気の一つで10月23日ごろ。この日から立冬までの期間。
太陽黄系が210度のときで、露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
楓や蔦が紅葉し始めるころ。この日から立冬までの間に吹く
寒い北風を木枯らしと呼びます。

【ハロウィン(10月31日)】
ハロウィンはカトリックの諸聖人の日(万聖節)の前晩に行われる
英語圏の伝統行事。
諸聖人の日の旧称All Hallowsのeve(前夜祭)であることから
halloweenと呼ばれるようになりました。
ケルト人の収穫感謝祭がカトリックに取り入れられたものとされています。
ケルト人の一年の終わりは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり
精霊や魔女が出てくると信じられていました。
これから身を守るために仮面を被り、魔よけの焚き火を焚いていました。
蕪(かぶ)をくりぬいた中にロウソクをたて「ジャック・オー・ランタン」
(お化け蕪・イギリスやアイルランドでは蕪を使いましたが
移民の多いアメリカでは刻みやすいカボチャを利用するようになりました)
を作り魔女やお化けに仮装した子供たちが「トリック・オア・トリート」
(Trick or treatお菓子をくれないと、いたずらするぞ)と唱えて
近くの家を1軒ずつ訪ねます。
家庭では蕪のお菓子を作り、子供達は貰ったお菓子を持ち寄り
ハロウィン・パーティを開いたりします。

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■秋祭りの由来
澄んだ空の下で秋祭りのお囃子(オハヤシ)や
太鼓の音が聞こえると、胸がはやるものです。
秋祭りは、豊かに実った農作物の収穫に感謝し
神様にお供えを捧げる祭事です。
地域の氏神のご神徳を讃え、五穀豊穣・無病息災・家内安全を
祈る祭りとして発展し
神輿(ミコシ)の渡御(トギョ:お出ましのこと)や奉納太鼓、
獅子舞などが賑やかに行なわれ、地域の親睦を深めます。  

■神輿(ミコシ)
神輿(ミコシ)は神様の乗り物で、威勢のいい掛け声とともに
練り歩く神輿かつぎは、祭りの主役です。
祭りの日、神様は神輿にうつされて、氏子に担がれて氏子区域をまわるのですが
神輿をかつぐと魔が払われるとされています。
また、上下に「ワッショイ、ワッショイ」と振り動かすのは、「神輿振り」と言い、
神の霊力をまき散らす動作と言われています。  
       
■半被(ハッピ)とはち巻き
祭りの時に着る「半被(ハッピ)」は、もともと印半天(シルシバンテン)という
職人の仕事着です。背中に描かれた大きな紋で
どこの神社の祭りかがわかり、そろいの半被を着ることで
祭りの一体感が高まります。また、はち巻きを頭に結ぶのは
神聖な神輿を担ぐ際に不浄な頭を隠すためだそうです。
 
■神嘗祭(カンナメサイ)
10月15~17日、伊勢神宮では「神嘗祭(カンナメサイ)」が行なわれます。
これは、その年に採れた新米を神様に捧げて感謝するもので、
伊勢神宮の年間千数百回もある祭儀の中で、最も重要な祭りとされています。
「神々の正月は神嘗祭」とも言われ、伊勢神宮では神嘗祭の時に
祭り器具などをできる限り新調するそうです。

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2020年の中秋の名月は10月1日です。月齢は14.7。
満月は10月2日の午前6時なので、少し手前といったところですが
ほぼ丸く見えるのではないかと思います。
お住まいの地域のお天気はどうでしょうか。

中秋の名月は、旧暦8月15日、十五夜の月のことで
太陽暦では毎年異なり9月上旬から10月上旬の間となります。
夏の作物の収穫を終え、農耕の祈り目にあたる時期です。

月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月

『月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月』(詠み人しらず)
この歌は、もともと中秋の名月(陰暦の八月十五日)に
宮中で女官たちによって唄われたもので
歌の作者は不詳ですが、昔は芋に箸で穴を開け
その穴から月を覗いてこの歌を詠まれるしきたりがあったそうです。
「月見る月」といえばやはりこの季節
旧暦8月(新暦の9月~10月ごろ)に勝るものはないでしょう。

その日の天候が悪くて十五夜が見れない場合にも
ユニークな名月の呼び名があります。
曇りでよく見えないときは「中秋無月(ちゅうしゅうむげつ)」と呼び
雨天で全く見えないときは、「雨月(うげつ)」
あるいは「雨名月(あめめいげつ)」と呼んで
中秋の名月の呼び名を変えて行事を行なっていたようです。

旧暦9月13日の夜に十三夜というお月見があります。
2020年の十三夜は10月29日です。
この十三夜は、十五夜とセットでお祝いすることが良しとされており
どちらか片方しかお祝いしないと「片月見」などとして
忌むこととされていました。

十五夜は中国をはじめとする台湾や韓国などでも見られますが
この十三夜は日本だけのものなんだとか。
十三夜の別名は「栗名月」「豆名月」で
こちらは栗や枝豆が旬のためお供物にされるからなのです。

ちなみに、十三夜のお月見を最初に行ったのは
平安時代の後醍醐天皇だという説があります。

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秋の収穫を祝うお月見の室礼 ( しつらえ )
 
お月見の供え物は地方によってさまざまですが
一般に、月見団子のほか、里いも・柿・栗・豆などの収穫物、
すすき・萩・ききょうなどの秋の七草などを並べて月をまつっていました。
そこには、中国から伝わった風習に日本の秋の習慣が混じり合っています。
月見団子は、中国で供えられていた月餅
(くるみなどを入れた餡入りの焼き菓子)の代わりに供えられたもの。
江戸時代は、野球ボール程の大きな団子で、十五夜の名にちなんで
15個を三方に積み上げていたといわれます。

秋の七草の一つであるススキは、江戸時代は暮らしの中で
身近によく利用されていた資源であると同時に
霊力があるとされる植物でした。
また、供え物の中で特筆すべきは里いもの存在です。
折しも中秋の名月の頃は里いもの収穫期。里いもは日本人が
米を主食にする前まで、主食の座にあった食物です。
古くは収穫されたばかりの里いもを中秋の名月に供えたことから
地方によっては「芋名月」ともいわれるようになりました。
大陸から伝わった中秋の名月の風習は、わが国に以前からあった
秋の豊作を祈願する初穂祭りと結びつき
農耕行事としての意味合いも強まったわけです。

九月・長月の暦

九月・長月

日ごとに涼しくなる頃
五感を研ぎ澄ませて 小さな秋を見つける…

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九月の上旬はまだまだ残暑が厳しいですが
中旬をすぎると朝晩は涼しくなり、しのぎやすくなってきます。
下旬になって台風や秋雨が通過すると、空気が冷たくなり
秋らしくなってきます。
空気も爽やかになり食べ物がおいしい実りの秋を迎えます。

立秋は八月ですが、肌に初秋を感じるのは九月。
秋の彼岸を過ぎればめっきり秋らしくなります。
八月下旬から九月にかけては台風シーズンで、台風接近前の
湿気をはらんだ暑さは耐えがたいものがありますが
台風一過の秋空は夏から秋への移り変わりを示してくれます。
空は高く、限りなく青く澄みわたり、清々しい。
爽涼の風が木々の間を渡りはじめます。
いわし雲に代表される秋の雲は、垂直に盛り上がる夏の積乱雲とはことなり
水平に広がるようになり、青い空を流れていく美しい雲は
見飽きることがありません。

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九月は、辺りの木々もすっかり色づき紅葉の頃。
空気も澄み切っていますから夕暮れが美しい時季。
しかしあっという間に辺りは暗くなる「秋の陽のつるべ落とし」

語源は諸説あり。
九月は菊の季節であることから菊月、菊間月とも呼ばれますが 
新暦の十月上旬から十一月の上旬にあたり
夜がだんだん長くなる「夜長月(よながつき)」の略とする説。
その他、雨が多く降る時季であるため
「長雨月(ながめつき)」から「長月」になったとする説。
「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」
「穂長月(ほながづき)」の約や、稲を刈り収める時期のため
長月の「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からといった説。
「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説などがある。
この中でも「夜長月」の略で「長月」になったとする説とする説は
中古より広く信じられている説で最も有力とされています。

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●別称
紅葉月(もみじつき)/稲刈月(いねかりつき)/菊月(きくづき)/
玄月(げんげつ)/色取月(いろとりづき)/寝覚月(ねざめづき) など。

旧暦の九月は、秋の最後の月にあたるので
「晩秋」 「窮月」(きゅうげつ) 「暮秋」(ぼしゅう) 「残秋」「末秋」などと呼ばれています。
最も一般的なのは「長月」で、秋も深くなると日がくれるのも早くなり
長時間にわたって美しい月が見られるので、この名が付いたと言われています。
他に、菊の花が咲き誇る月なので「菊月」 「菊開月」(きくさきづき)
また、紅葉の季節に入ってくるので「紅葉月」(もみじづき)とも呼ばれています。
菊や紅葉もさることながら、九月の空は澄みきって
特に月が美しく感じられる月で満月の十五夜には古くから
「お月見」をする風習が行われていたことから「祝月」(いわいづき)
 「詠月」(ながめづき) 「寝覚月」(ねざめづき)などの名称もあります。

■季節の言葉 
新秋、新涼、初秋、秋の長雨、秋霖、名月、良夜、露の秋、白露
虫の音、野分、寝覚月、中秋名月、台風、秋晴れ 

初秋の候 涼秋の候 新秋の候 秋色の候 爽秋の候 
秋の夜 涼風の候 秋分の候 秋涼の候 秋冷の候 秋霜の候
新秋のみぎり 秋の七草も咲きそろい など  

燈火親しむ好季となり 
灯火の下、読書に親しむ秋 
黄金色の波ゆらぎ、実りの秋
ひと雨ごとに秋も深まり 
残暑去り難く 
朝夕日毎に涼しくなり 
虫の音もようやく繁くなり
二百十日も無事に過ぎ 
初雁の姿に秋を感じる頃 
秋色しだいに濃く 

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九月は、重陽(ちょうよう)の節供、お月見の行事
彼岸の中日となる秋分の日などがあります。

九月を旧暦で長月(ながつき)といい、現在の暦でも使われています。
長月は、夜をだんだん長く感じる月の「夜長月」が略されて
長月になったとする説が有力です。
1年の間でもっとも夜が長いのは冬至の前後ですが、夏は夜が短いので
旧暦の9月に入ると急に夜を長く感じるのでしょう。
他に「色取月(いろどりづき)」、「竹酔月(ちくすいづき)」、「菊月(きくづき)」
「小田刈月(おだかりつき)」、寝覚月(ねざめづき)、「紅葉月(もみじづき)」など
秋の趣きを現わす別名もあります。

また、古来我われの先祖にとって稲の生育と収穫は最大の関心事でしたが
稲穂の長く満ち成る「穂長月(ほながづき)」あるいは稲を刈る
「稲刈月(いながりづき)」が、なが月になったとする説もあります。

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【防災の日/9月1日】
1923年(大正12年)のこの日に起きた関東大震災の教訓を
忘れないという意味とこの時期に多い台風への心構えの意味もこめて
1960年(昭和35年)に制定されました。
この日に地震や災害に備えて、避難訓練が多くの場所で行われます。
また非常時に備えて防災用品などのチェックもこの時期にしておきたいもの。
(この頃は暦の上では立春から数えて210日、
特に「二百十日」(9月1日頃)と呼びます。丁度稲の開花時期にあたり
強風が吹き荒れることに注意を促したものといえます)
制定の前年には伊勢湾台風が襲来していました。

【白露と秋分】
お盆を過ぎた頃から目に見えて日が短くなってきましたね。
昼間の残暑は厳しいけれど,それでも夕暮れ時の赤い雲や
風の音などに注意してみると,どこか秋の気配が漂っています。

9月になると、二十四節気でも白露と立秋を迎え如何にも涼しげです。
二十四節気は、太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分で
太陽の黄経が0度になった時を“春分”と呼び
そこから太陽が15度進むごとに、清明・穀雨・立夏・小満…と呼ばれます。

毎年9月8日~9日頃に迎える白露(はくろ)は
“大気が冷えて露ができはじめる頃”という意味で
天文学的には太陽の黄経が165度になったとき。

また9月23日頃に迎える秋分は,昼と夜の長さが等しく分けられた日。
この日、太陽は真東から昇り真西に沈みます。
また黄経が180度となって,太陽は天の赤道を北から南へ通過し
以降、北半球では夜が長くなっていきます。

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◆ 重陽の節句(ちようようのせっく)
旧暦9月9日の節句。五節句の一つで、菊の節句、重九(ちょうく)、
お九日(おくんち)とも呼ばれる。陽数(奇数)が重なるめでたい日。
古来中国ではこの日に小高い山に登り、長生きの効能があるとされる
菊の花を浸した菊酒を飲んで不老長寿を願う風習があった。
これが奈良時代に伝わり、平安時代には宮廷行事として定着。
江戸時代以降、秋の収穫祭と結びつき「お九日」として庶民にも広まった。
九州北部の秋祭りとして知られる「長崎くんち」「唐津くんち」などは
「お九日」に由来するとされる。

◆ 秋分(しゅうぶん)
二十四節気の一つで、旧暦9月23日頃。
春分と同じくこの日に昼夜の時間が等しくなり、この日を中日として
前後3日の計7日間が秋の彼岸にあたる。
先祖の墓参りをし、邪気を祓うとされる小豆を使った「おはぎ」をそなえてたべる。
秋分の日は、1948年に「先祖を尊び、亡くなった人をしのぶ日」として
法律で制定されました。この時期を境にして夏の暑さも終わりを告げ
秋が深まり始めます。

地球の赤道を延長した天の赤道と太陽の通り道の黄道が
ちょうど交差したところが黄径0度。
秋分とは、太陽が黄径180度(秋分点)を通過するときのこと。
春分と同じく、太陽が真東から昇って真西に沈み
昼と夜の長さがほぼ同じになります。
太陽が極楽浄土があるという真西に沈むことから
亡くなった人をしのぶ日とされています。

春分・秋分の3日前から7日間をそれぞれ春の彼岸、秋の彼岸とします。
※春分・秋分は「彼岸の中日」といいます。彼岸は日本独自の行事です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さが増してきます。

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■ 秋の彼岸とおはぎ
9月23日の秋分の日をはさむ3日間を「秋の彼岸」といい
春の彼岸の場合と同様に墓参りをします。
春の彼岸に供えた「ぼた餅」を、秋の彼岸に「おはぎ」と呼ぶのは、
小豆のあんを春はボタンの花、秋は萩(ハギ)の花に見立てるからだそうです。
ちなみに、秋にとれたばかりの小豆は皮も柔らかいので、
おはぎには皮ごと使った粒あんを使い、皮が固くなった春には
皮を取り除いたこしあんを使ってぼた餅を作るそうです。

◆ 秋の社日(あきのしゃにち)
雑節の一つで、秋分に最も近い戊(つちのえ)の日。
春の社日と同じく土地の守護神を祀る日で、秋の社日には
神様に初穂を供えて収穫を感謝する。

◆ 敬老の日(けいろうのひ)
9月の第三月曜日は「敬老の日」です。
この前身になっているのは、1947年(昭和22年)
兵庫県多可郡野間谷村の村長が提唱した「としよりの日」。
昭和26年から全国的に祝われるようになった「年寄りの日」。
これが昭和41年に「敬老の日」と改称され
国民の祝日のひとつとなりました。
2002年までは9月15日でしたが、2003年から
成人の日・体育の日と同様、移動祝日となりました。
敬老の日には、お年寄りのいる家庭では、お年寄りを中心に
祝い膳を囲んだり贈り物をさしあげるなどするのが一般的な祝い方です。
また、敬老の日に忘れてはならないのは、老人と同居して
その面倒を見てくれている兄弟・姉妹、その配偶者への感謝です。
老人への贈り物をするとき
一緒にねぎらいの気持ちを表現してあげたいものです。

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●二百十日(にひゃくとおか) 
9月1日頃。立春から数えて210日目。 

この時季は稲が開花・結実する大事なときですが
台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり
厄日とか荒れ日などといわれています。
一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。

二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたといわれていて
雑節として暦に記載されたのは江戸時代で、八十八夜とほぼ同じ頃です。
先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのです。

◆ そぞろ寒(そぞろさむ)  
「冷やか」よりも強く、また、晩秋になって覚える寒さを表す
「やや寒」(秋の季語)よりも柔らかに感じる秋の寒さ。秋の季語。
本格的な冬の寒さ寂しさを迎える前の、覚悟の決め際の寒さか。 
   
◆ 冬隣(ふゆどなり)  
秋も終りになると、日差しも薄く弱くなって冬の到来が近いことを感じる。
季節は日々少しずつ巡るが、ある日ついに
冬の隣にやってきたかと思うようなとき。
同じ頃の秋の季語に「冬近し」「冬を待つ」などがある。

◆ 虫聞き(むしきき)
秋になく虫の音色を愛でること。江戸時代には「庶民の五つの風流」として
花見、月見、菊見、雪見、と並んで楽しまれた。
当時は谷中(東京)の道灌山(どうかんやま)や上野の不忍池などが虫聞きの名所で
多くの人々がゴザと酒を携え訪れたという。
鈴虫や松虫、邯鄲(かんたん)は特に人気で
虫籠に入れて江戸の町を売り歩く虫売りも現れた。
先人にならって秋の夜長には虫の音色に耳を済ませるのもいいですね。
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◆ 涼風(すずかぜ)
夏も終りの頃に吹く涼やかな風のこと。「りょうふう」ともいう。
夏の気圧配置(南高北低)が崩れ、吹いてくる。
実際はまだ残暑厳しい日が続くが、熱風の中にちょっとした涼しさを感じた先人たちが
季節を先んじる気持ちを込めて呼んだ風の名前。

◆ 秋のお菓子
秋のお彼岸のおはぎにお月見の団子、皿に秋が深まると栗のお菓子に
リンゴや柿、サツマイモを素材にしたお菓子・・・。
秋はお菓子がつきものの行事が目白押しで、しかもお菓子そのものが旬の季節。

行事もお菓子もしっかり味わって、実りの秋を全身で感じたいものです。
ところで、旧暦9月9日の重陽の節句は菊の節句とも呼ばれ
平安時代の宮中では菊を愛で、菊の花を浮かべたお酒が飲まれていました。
和菓子の世界ではいまでも不老長寿の象徴である菊にちなんだお菓子は大切にされ
慶弔用のお菓子をはじめ、菊慈童(きくじどう)や菊最中などが作られています。

和菓子屋さんのショウケースに菊のお菓子が並び始めたら
その昔、宮中で優雅な秋の行事が営まれていたことを思い出してみてください。

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◆ 秋の時候のあいさつ
初秋の候、清涼の候、秋涼のみぎり、秋の気配が感じられる頃、
野山も秋色をおび、虫の声も美しく、スポーツの秋を向かえ、など。
手紙を書く際には時候のあいさつを使うときは
頭語である「拝啓」「謹啓」などに続けます。
はがきの場合は頭語を省略してもかまいません。
時候の挨拶は、目的や相手との関係によって、丁寧な表現や
親しみやすい表現などを使い分けるのが肝要です。
時候のあいさつの後に、先方の安否を気遣う文句を続けます。
たとえば、ますますお元気でご活躍のこととお慶び申し上げます。
皆様いかがお過ごしでしょうか、などです。
時候のあいさつと安否を気遣う言葉が、一般に手紙やはがきの「前文」となります。

◆ 季語
9月の季語
初秋/新秋/新涼/清涼/孟秋 ・初秋の候・新秋のみぎり・秋の七草も咲きそろい…など

◆ 誕生石
9月の誕生石:サファイア

◆ 月の花
9月の花:りんどう(竜胆)
花言葉
「あなたの悲しみに寄りそう」「誠実」「正義」
「悲しんでいるときのあなたが好き」「貞節」「淋しい愛情」

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