月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

九月・長月の暦

九月・長月

日ごとに涼しくなる頃
五感を研ぎ澄ませて 小さな秋を見つける…

kosumosu20_20120902132810

九月の上旬はまだまだ残暑が厳しいですが
中旬をすぎると朝晩は涼しくなり、しのぎやすくなってきます。
下旬になって台風や秋雨が通過すると、空気が冷たくなり
秋らしくなってきます。
空気も爽やかになり食べ物がおいしい実りの秋を迎えます。

立秋は八月ですが、肌に初秋を感じるのは九月。
秋の彼岸を過ぎればめっきり秋らしくなります。
八月下旬から九月にかけては台風シーズンで、台風接近前の
湿気をはらんだ暑さは耐えがたいものがありますが
台風一過の秋空は夏から秋への移り変わりを示してくれます。
空は高く、限りなく青く澄みわたり、清々しい。
爽涼の風が木々の間を渡りはじめます。
いわし雲に代表される秋の雲は、垂直に盛り上がる夏の積乱雲とはことなり
水平に広がるようになり、青い空を流れていく美しい雲は
見飽きることがありません。

aflo_iryb004136

九月は、辺りの木々もすっかり色づき紅葉の頃。
空気も澄み切っていますから夕暮れが美しい時季。
しかしあっという間に辺りは暗くなる「秋の陽のつるべ落とし」

語源は諸説あり。
九月は菊の季節であることから菊月、菊間月とも呼ばれますが 
新暦の十月上旬から十一月の上旬にあたり
夜がだんだん長くなる「夜長月(よながつき)」の略とする説。
その他、雨が多く降る時季であるため
「長雨月(ながめつき)」から「長月」になったとする説。
「稲刈月(いなかりづき)」「稲熟月(いなあがりつき)」
「穂長月(ほながづき)」の約や、稲を刈り収める時期のため
長月の「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からといった説。
「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説などがある。
この中でも「夜長月」の略で「長月」になったとする説とする説は
中古より広く信じられている説で最も有力とされています。

aflo_iryb004143

●別称
紅葉月(もみじつき)/稲刈月(いねかりつき)/菊月(きくづき)/
玄月(げんげつ)/色取月(いろとりづき)/寝覚月(ねざめづき) など。

旧暦の九月は、秋の最後の月にあたるので
「晩秋」 「窮月」(きゅうげつ) 「暮秋」(ぼしゅう) 「残秋」「末秋」などと呼ばれています。
最も一般的なのは「長月」で、秋も深くなると日がくれるのも早くなり
長時間にわたって美しい月が見られるので、この名が付いたと言われています。
他に、菊の花が咲き誇る月なので「菊月」 「菊開月」(きくさきづき)
また、紅葉の季節に入ってくるので「紅葉月」(もみじづき)とも呼ばれています。
菊や紅葉もさることながら、九月の空は澄みきって
特に月が美しく感じられる月で満月の十五夜には古くから
「お月見」をする風習が行われていたことから「祝月」(いわいづき)
 「詠月」(ながめづき) 「寝覚月」(ねざめづき)などの名称もあります。

■季節の言葉 
新秋、新涼、初秋、秋の長雨、秋霖、名月、良夜、露の秋、白露
虫の音、野分、寝覚月、中秋名月、台風、秋晴れ 

初秋の候 涼秋の候 新秋の候 秋色の候 爽秋の候 
秋の夜 涼風の候 秋分の候 秋涼の候 秋冷の候 秋霜の候
新秋のみぎり 秋の七草も咲きそろい など  

燈火親しむ好季となり 
灯火の下、読書に親しむ秋 
黄金色の波ゆらぎ、実りの秋
ひと雨ごとに秋も深まり 
残暑去り難く 
朝夕日毎に涼しくなり 
虫の音もようやく繁くなり
二百十日も無事に過ぎ 
初雁の姿に秋を感じる頃 
秋色しだいに濃く 

normal

九月は、重陽(ちょうよう)の節供、お月見の行事
彼岸の中日となる秋分の日などがあります。

九月を旧暦で長月(ながつき)といい、現在の暦でも使われています。
長月は、夜をだんだん長く感じる月の「夜長月」が略されて
長月になったとする説が有力です。
1年の間でもっとも夜が長いのは冬至の前後ですが、夏は夜が短いので
旧暦の9月に入ると急に夜を長く感じるのでしょう。
他に「色取月(いろどりづき)」、「竹酔月(ちくすいづき)」、「菊月(きくづき)」
「小田刈月(おだかりつき)」、寝覚月(ねざめづき)、「紅葉月(もみじづき)」など
秋の趣きを現わす別名もあります。

また、古来我われの先祖にとって稲の生育と収穫は最大の関心事でしたが
稲穂の長く満ち成る「穂長月(ほながづき)」あるいは稲を刈る
「稲刈月(いながりづき)」が、なが月になったとする説もあります。

aflo_rqib015441

【防災の日/9月1日】
1923年(大正12年)のこの日に起きた関東大震災の教訓を
忘れないという意味とこの時期に多い台風への心構えの意味もこめて
1960年(昭和35年)に制定されました。
この日に地震や災害に備えて、避難訓練が多くの場所で行われます。
また非常時に備えて防災用品などのチェックもこの時期にしておきたいもの。
(この頃は暦の上では立春から数えて210日、
特に「二百十日」(9月1日頃)と呼びます。丁度稲の開花時期にあたり
強風が吹き荒れることに注意を促したものといえます)
制定の前年には伊勢湾台風が襲来していました。

【白露と秋分】
お盆を過ぎた頃から目に見えて日が短くなってきましたね。
昼間の残暑は厳しいけれど,それでも夕暮れ時の赤い雲や
風の音などに注意してみると,どこか秋の気配が漂っています。

9月になると、二十四節気でも白露と立秋を迎え如何にも涼しげです。
二十四節気は、太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分で
太陽の黄経が0度になった時を“春分”と呼び
そこから太陽が15度進むごとに、清明・穀雨・立夏・小満…と呼ばれます。

毎年9月8日~9日頃に迎える白露(はくろ)は
“大気が冷えて露ができはじめる頃”という意味で
天文学的には太陽の黄経が165度になったとき。

また9月23日頃に迎える秋分は,昼と夜の長さが等しく分けられた日。
この日、太陽は真東から昇り真西に沈みます。
また黄経が180度となって,太陽は天の赤道を北から南へ通過し
以降、北半球では夜が長くなっていきます。

img_kikumizake1_20120902132809

◆ 重陽の節句(ちようようのせっく)
旧暦9月9日の節句。五節句の一つで、菊の節句、重九(ちょうく)、
お九日(おくんち)とも呼ばれる。陽数(奇数)が重なるめでたい日。
古来中国ではこの日に小高い山に登り、長生きの効能があるとされる
菊の花を浸した菊酒を飲んで不老長寿を願う風習があった。
これが奈良時代に伝わり、平安時代には宮廷行事として定着。
江戸時代以降、秋の収穫祭と結びつき「お九日」として庶民にも広まった。
九州北部の秋祭りとして知られる「長崎くんち」「唐津くんち」などは
「お九日」に由来するとされる。

◆ 秋分(しゅうぶん)
二十四節気の一つで、旧暦9月23日頃。
春分と同じくこの日に昼夜の時間が等しくなり、この日を中日として
前後3日の計7日間が秋の彼岸にあたる。
先祖の墓参りをし、邪気を祓うとされる小豆を使った「おはぎ」をそなえてたべる。
秋分の日は、1948年に「先祖を尊び、亡くなった人をしのぶ日」として
法律で制定されました。この時期を境にして夏の暑さも終わりを告げ
秋が深まり始めます。

地球の赤道を延長した天の赤道と太陽の通り道の黄道が
ちょうど交差したところが黄径0度。
秋分とは、太陽が黄径180度(秋分点)を通過するときのこと。
春分と同じく、太陽が真東から昇って真西に沈み
昼と夜の長さがほぼ同じになります。
太陽が極楽浄土があるという真西に沈むことから
亡くなった人をしのぶ日とされています。

春分・秋分の3日前から7日間をそれぞれ春の彼岸、秋の彼岸とします。
※春分・秋分は「彼岸の中日」といいます。彼岸は日本独自の行事です。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さが増してきます。

aflo_rqib011619

■ 秋の彼岸とおはぎ
9月23日の秋分の日をはさむ3日間を「秋の彼岸」といい
春の彼岸の場合と同様に墓参りをします。
春の彼岸に供えた「ぼた餅」を、秋の彼岸に「おはぎ」と呼ぶのは、
小豆のあんを春はボタンの花、秋は萩(ハギ)の花に見立てるからだそうです。
ちなみに、秋にとれたばかりの小豆は皮も柔らかいので、
おはぎには皮ごと使った粒あんを使い、皮が固くなった春には
皮を取り除いたこしあんを使ってぼた餅を作るそうです。

◆ 秋の社日(あきのしゃにち)
雑節の一つで、秋分に最も近い戊(つちのえ)の日。
春の社日と同じく土地の守護神を祀る日で、秋の社日には
神様に初穂を供えて収穫を感謝する。

◆ 敬老の日(けいろうのひ)
9月の第三月曜日は「敬老の日」です。
この前身になっているのは、1947年(昭和22年)
兵庫県多可郡野間谷村の村長が提唱した「としよりの日」。
昭和26年から全国的に祝われるようになった「年寄りの日」。
これが昭和41年に「敬老の日」と改称され
国民の祝日のひとつとなりました。
2002年までは9月15日でしたが、2003年から
成人の日・体育の日と同様、移動祝日となりました。
敬老の日には、お年寄りのいる家庭では、お年寄りを中心に
祝い膳を囲んだり贈り物をさしあげるなどするのが一般的な祝い方です。
また、敬老の日に忘れてはならないのは、老人と同居して
その面倒を見てくれている兄弟・姉妹、その配偶者への感謝です。
老人への贈り物をするとき
一緒にねぎらいの気持ちを表現してあげたいものです。

aflo_vuaa002508

●二百十日(にひゃくとおか) 
9月1日頃。立春から数えて210日目。 

この時季は稲が開花・結実する大事なときですが
台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり
厄日とか荒れ日などといわれています。
一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
立春から数えて220日目の二百二十日も厄日と考えられています。

二百十日は伊勢の船乗りたちが長年の経験によって凶日としたといわれていて
雑節として暦に記載されたのは江戸時代で、八十八夜とほぼ同じ頃です。
先人たちの経験に基づいた生活の知恵が暦となっているのです。

◆ そぞろ寒(そぞろさむ)  
「冷やか」よりも強く、また、晩秋になって覚える寒さを表す
「やや寒」(秋の季語)よりも柔らかに感じる秋の寒さ。秋の季語。
本格的な冬の寒さ寂しさを迎える前の、覚悟の決め際の寒さか。 
   
◆ 冬隣(ふゆどなり)  
秋も終りになると、日差しも薄く弱くなって冬の到来が近いことを感じる。
季節は日々少しずつ巡るが、ある日ついに
冬の隣にやってきたかと思うようなとき。
同じ頃の秋の季語に「冬近し」「冬を待つ」などがある。

◆ 虫聞き(むしきき)
秋になく虫の音色を愛でること。江戸時代には「庶民の五つの風流」として
花見、月見、菊見、雪見、と並んで楽しまれた。
当時は谷中(東京)の道灌山(どうかんやま)や上野の不忍池などが虫聞きの名所で
多くの人々がゴザと酒を携え訪れたという。
鈴虫や松虫、邯鄲(かんたん)は特に人気で
虫籠に入れて江戸の町を売り歩く虫売りも現れた。
先人にならって秋の夜長には虫の音色に耳を済ませるのもいいですね。
aflo_ahra002086

◆ 涼風(すずかぜ)
夏も終りの頃に吹く涼やかな風のこと。「りょうふう」ともいう。
夏の気圧配置(南高北低)が崩れ、吹いてくる。
実際はまだ残暑厳しい日が続くが、熱風の中にちょっとした涼しさを感じた先人たちが
季節を先んじる気持ちを込めて呼んだ風の名前。

◆ 秋のお菓子
秋のお彼岸のおはぎにお月見の団子、皿に秋が深まると栗のお菓子に
リンゴや柿、サツマイモを素材にしたお菓子・・・。
秋はお菓子がつきものの行事が目白押しで、しかもお菓子そのものが旬の季節。

行事もお菓子もしっかり味わって、実りの秋を全身で感じたいものです。
ところで、旧暦9月9日の重陽の節句は菊の節句とも呼ばれ
平安時代の宮中では菊を愛で、菊の花を浮かべたお酒が飲まれていました。
和菓子の世界ではいまでも不老長寿の象徴である菊にちなんだお菓子は大切にされ
慶弔用のお菓子をはじめ、菊慈童(きくじどう)や菊最中などが作られています。

和菓子屋さんのショウケースに菊のお菓子が並び始めたら
その昔、宮中で優雅な秋の行事が営まれていたことを思い出してみてください。

aflo_vxbb000999

◆ 秋の時候のあいさつ
初秋の候、清涼の候、秋涼のみぎり、秋の気配が感じられる頃、
野山も秋色をおび、虫の声も美しく、スポーツの秋を向かえ、など。
手紙を書く際には時候のあいさつを使うときは
頭語である「拝啓」「謹啓」などに続けます。
はがきの場合は頭語を省略してもかまいません。
時候の挨拶は、目的や相手との関係によって、丁寧な表現や
親しみやすい表現などを使い分けるのが肝要です。
時候のあいさつの後に、先方の安否を気遣う文句を続けます。
たとえば、ますますお元気でご活躍のこととお慶び申し上げます。
皆様いかがお過ごしでしょうか、などです。
時候のあいさつと安否を気遣う言葉が、一般に手紙やはがきの「前文」となります。

◆ 季語
9月の季語
初秋/新秋/新涼/清涼/孟秋 ・初秋の候・新秋のみぎり・秋の七草も咲きそろい…など

◆ 誕生石
9月の誕生石:サファイア

◆ 月の花
9月の花:りんどう(竜胆)
花言葉
「あなたの悲しみに寄りそう」「誠実」「正義」
「悲しんでいるときのあなたが好き」「貞節」「淋しい愛情」

83a2a0b0

八月(葉月) 季節歳時記

八月(葉月・はづき)

暦の上では秋のはじまり
夏の行事を楽しみながら移りゆく季節を味わう...

IMG_2847

梅雨明けから続く猛暑、連日の熱帯夜で
八月になるとそろそろ疲れがたまってきます。
でも八月に入ったら秋はもうすぐそこ。
7日~8日あたりに迎える立秋を境目に1日の平均気温は少しずつ低くなり
季節は秋へと進み始めます。

旧暦の八月は仲秋にあたるので、秋を思わせる名称が多く見られます。
最も一般的なのは「葉月」で、その「葉」は、中国で古くから
月に生えていると信じられていた「桂」のことを示し
「桂月」(けいげつ)とも呼ばれています。 
他に「月見月」(つきみづき) 「観月」(かんげつ) 
山々が紅葉に染まり始めるので「紅染月」(べにぞめづき)
涼しくて露がたまる月と言うことで「白露」の名称もあります。
また雁(がん)が飛んできて、燕(つばめ)が去っていくと言われることから
「雁来月」(がんきづき)、「燕去月」(えんぎょづき)とも言われています。

aflo_gbya000367
葉月
旧暦八月を「葉月(はづき)」という。
その語源には、いろいろの説があります。

『奥義抄』によると木々の葉がそろそろ散り落ちる頃なので「葉落月」
これを略して「はつき」となったとしています。
類聚名物考』では、秋を知らせる雁が初めて渡ってくる月
つまり「初来(はつき)月」だと説明しています。

有名なのは、葉が黄色く色づく頃だから「はづき」
または落葉が始まるから「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったというもの。
稲穂が実る時期であるから「ほはり(穂張/穂発)づき」とか
南海上から「(南風)はえ」をもたらす台風が多くくるから
「南風月(はえづき)」がもとになった、という説もあります。

雁(かり)が飛んで来始める時期だから
「初雁月(はつかりづき)」が「はづき」となった、というものもありますが
初雁といえば九月ですからこれは怪しいですね。

『日本書記』でも8月を「ハツキ」と読ませているので
呼称(音)としては古代から存在した言葉として考えられますが
なぜか和歌などにはハツキを詠んだものがないといいます。
それだけに由来の特定が難しく多くの説があるようですが
なぜ「葉」の字を当てたのか、そもそもハツキのハが葉なのかどうかすら
ほとんどわかっていないそうです。

木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという説が有名。
他には、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、
雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、
南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説などがある。
また、「月見月(つきみづき)」の別名もあるそうです。

aflo_hplb003771

旧暦の八月は仲秋にあたるので、秋を思わせる名称が多く見られます。
最も一般的なのは「葉月」で、その「葉」は、中国で古くから
月に生えていると信じられていた「桂」のことを示し
「桂月」(けいげつ)とも呼ばれています。他に「月見月」(つきみづき) 「観月」(かんげつ) 
山々が紅葉に染まり始めるので「紅染月」(べにぞめづき)
涼しくて露がたまる月と言うことで「白露」の名称もあります。
また、雁(がん)が飛んできて、燕(つばめ)が去っていくと言われることから
「雁来月」(がんきづき)、「燕去月」(えんぎょづき)とも言われています。

新暦では夏の盛りの八月も旧暦では秋。月の異称や季語も秋のイメージを誘う。 
代表的な異称「葉月」は中国では月に生えると信じられていた桂の葉の月という意味。

八月は、古来濁らず「はつき」と言ったそうです。
木々が紅葉し落葉することから「葉月」となった。 
また旧暦では七月から九月までを秋としていて八月は真ん中で仲秋になる。
だからこの時期のお月見を「仲秋の名月」という。
八月は別名「月見月(つきみづき)」とも言っていたそうです。

葉が紅葉して落ちる月「葉落(はおち)月」から「葉月」となったいわれています。
葉が落ちるのは秋では?と思われるかもしれません。
旧暦では、八月は秋なのです。

季節:初秋(しょしゅう) ※立秋から白露の前日まで

aflo_iryb002596

八月の下旬になると、昼間は暑くても、夜が急に涼しくなり
夏が少しずつ終わっていくのを感じる瞬間があります。
この時期に二十四節気の一つ「処暑」がやってきます。
暑さピークは「大暑」、暦上の秋である「立秋」、そして「処暑」という順です。

処暑とは、暑さが終わる、暑さが落ち着いてくるという意味で
日中は暑さがあるものの、朝夕の涼しさが気持ち良い時期です。
これまでの夏とは違い、北からの高気圧で、涼しい空気が入りやすくなります。
これまで連日の熱帯夜がある日を境になくなります。夏と秋の境目です。

得意日」というのがあります。
それは特定の気象現象が統計的に起こりやすい時期のことを指します。
台風が発生しやすい得意日が、処暑の時期と丁度重なっています。
この時期の台風は野分と呼ばれています。

その他、処暑とは違いますが、台風の発生しやすい得意日として
二百十日(にひゃくとおか)や二百二十日(にひゃくはつか)があります。
この2つは立春から数えた日で、この日に台風がよく起こることが統計的に出ています。

この時期になると日が暮れるのが一層早くなり
夕焼け空に赤とんぼが飛ぶようになり、秋が来るのを感じることができます。
それと同時に夏が終わるという寂しさも、この記事の季節の変化から感じられます。 

img_438292_9557455_0

時候の挨拶「処暑の候」
処暑の時期(8月23日頃から9月7日頃)に手紙を出す場合
時候の挨拶を処暑の候で始めることができます。

処暑の候は8月下旬から9月上旬までに手紙を出す時に使えます。
次の二十四節気が白露(9月8日頃)になるまでの間ということです。

使用例は「処暑の候」「処暑の折」「処暑の砌(みぎり)」など。 

七十二候
七十二候は、二十四節気よりさらに5日ごとに分けています。
より現在の気候とあうようになっています。

綿柎開(わたのはなしべひらく):綿を包むガクが開く
天地始粛(てんちはじめてさむし):ようやく暑さがしずまる
禾乃登(こくものすなわちみのる):稲が実る
暑さがマシになり、稲が実ったりや綿のガクが開いたりと
秋が近づいてくるのを少しづつ感じ取ることができます。

◆八朔 
別称:田の実の節句・八朔の節句
昔、毎月の朔日(さくじつ―第一日)を吉日とし、祝う風習があり
ことに八月朔日は、その年の新しい実りを取り入れて祝いあいました。 
この農民たちの風習は、鎌倉後期から武家社会や朝廷貴族
僧侶の間に取り入れられ、公儀の贈答慣例となり、江戸時代になると
「八朔」は幕府の重要な式日の一つとなりました。
ちょうど 「八朔」の日に徳川家康が江戸入りしたこともあり
吉原では白装束のおいらんが郭内を繰り歩きました。

◆立秋
二十四節気の一つで、今の暦では八月八日頃にあたります。
暦の上では、秋に入るわけですが、まだまだ暑い日が続きます。
「立秋」を過ぎてからの暑さを「残暑」と呼び、手紙などの挨拶も
「暑中お見舞い・・・・」から「残暑お見舞い・・・・」に変わるときとされています。
朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つ日。
立春からちょうど半年が経過し、この日から立冬の前日までが秋。
暦の上では秋になりますが、日中はまだ残暑が厳しく
1年で最も気温が高くなる時期です。
この頃は、月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが開催されます。
まだまだ夏のレジャーを楽しむ頃ですが、よく観察してみると
秋の気配を感じることができます。夏の風と秋の涼やかな風が混在し始めます。
空を見上げると、巻雲など秋の雲も見えます。

立秋とは名ばかりで 降るような蝉しぐれ 暦のうえでは秋ですが 
赤とんぼがすすきに飛び交い 秋風の訪れる窓 残暑厳しき折柄朝 
夕涼味覚える頃 夜空に秋の気配を感じる頃 残暑凌ぎ難き候 
立秋とは名ばかりの暑さ続き 土用あけの暑さはきびしく 
避暑客の姿も少なくなり 秋にはまだ遠く 
虫の声に秋も近ずいたことを感じる昨今 暑さも峠を越しいよいよ秋 

aflo_ahrb001863

『処暑(しょしょ)』8月23日ー9月6日
処暑とは暑さがやむの意味。暑さが峠を越えて後退しはじめ
朝夕は秋の涼しさが感じられるようになります。
暑さのぶり返しもありますが、一先ずはホッとするところ。台風のシーズン。

二十四節気のひとつで、立秋から数えて十六日目を言い
毎年八月二十三日頃にあたります。
「処暑」とは「暑さの処(お)るところ」ということで
「止暑」の意味と言われています。つまり、「暑気が去って止まる頃」となります。
また、この日は「三伏の候」(さんぷくのそうろう)とも言われ
夏の極暑の期間の三伏目(末伏)が終わる日とされ
この日から秋の気配が濃くなると言われています。
暑さが収まる頃という意味合いを持ちます。
この頃になると、日中はまだ暑さを残すものの
朝夕に涼しさを感じられるようになってきます。

【終戦記念日】

盧溝橋事件以来の対中戦争およびそれに付随して起こった東南アジア各地での戦争、太平洋戦争の終結を象徴する玉音放送(ぎょくおんほうそう)が行われた8月15日を指します。
「ポツダム宣言」の受諾を決定し通告したのが8月10日、ポツダム宣言受諾が確定し受諾の詔勅が発せられたのが8月14日、軍隊への停戦命令が8月16日、日本政府が降伏文書に調印したのが9月2日、ソ連との戦闘終結は9月4日でした。
この中で8月15日は玉音放送の放送日にすぎませんでしたが、「引揚者給付金等支給法」は8月15日を終戦の基準とし「引揚者等に関する特別交付金の支給に関する法律」は
8月15日を「終戦日」と呼んでいます。1963年5月14日の閣議決定により同年から8月15日に政府主催で全国戦没者追悼式が行われるようになり、1965年からは東京都千代田区の日本武道館で開催されました。
1982年4月13日、8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とすることが閣議決定されました。終戦記念日がお盆にあたることから、民俗学的にいえば、両者が混交して死者の魂を追悼し供養すべき日として、言わず語らずのうちに日本人の意識の中に根付いています。

【(月遅れの)お盆】

月遅れのお盆は8月15日です。現在の報道メディアでは、多数派である8月の中旬をお盆と称するため「お盆」というと月遅れのお盆(旧盆)を指すことが全国的になりつつあります。
お盆の期間は国民の祝日になったことはありませんが、新暦8月15日(前後)は平日であってもかなりの人が休日になることが多く、児童・生徒・学生であれば大部分は夏休みの最中です。
祖先の霊を祀る行事としてではなく、国民的な休暇、民族移動の時期としての「お盆」としての側面があり、仏教的生活習慣を意識していない者にはお盆(旧盆)は単なる夏休みと捉えられています。
8月13日の夕方に迎え火を焚いて先祖の霊をお迎えし供養します。
盆明けの16日の夕方に送り火を焚き、祖先の霊をあの世にお送りするのが送り火で、盆送り、送り盆などとも呼ばれています。

img01

8月の別名
萩月(はぎづき) 
秋風月(あきかぜづき)
月見月(つきみづき)
木染月(こぞめづき)
雁来月(かりきづき)
草津月 (くさつづき)
燕去月(つばめさりづき)

8月の暮らし
暑中見舞い(7日まで)
残暑見舞い(8日~8月末まで)
紫外線対策 海水浴 花火大会 お墓参り
夏バテ対策 地蔵盆 台風の備え

 夏休み 旅行 花火 浴衣 簾(すだれ) 籐枕
 風鈴 かき氷 夏祭り 盆踊り 帰省
 葦簣(よしず) 冷奴 麦茶 扇子 水羊羹
 打ち水 ビール そうめん 鵜飼 蝉 日傘 氷菓
 蝉しぐれ 精進料理

8月の自然
入道雲 雲の峰 山滴る 残暑
夕立ち 土用波 行合いの空

8月の花  
向日葵(ヒマワリ)
月見草(ツキミソウ)
百日紅(サルスベリ)
朝顔(アサガオ)
百日草(ヒャクニチソウ)
山百合(ヤマユリ)
銭葵(ゼニアオイ)
竜胆(リンドウ)
白詰草(シロツメクサ)
ノウゼンカズラ

旬の食材

野菜
トマト ゴーヤ オクラ
冬瓜(とうがん) 南瓜(かぼちゃ)
とうもろこし 枝豆(えだまめ)
茄子(なす)

魚介
鯵(あじ) 車海老 いさき あわび
舌平目(したびらめ) 鱸(すずき)
鰯(いわし)

果物
すいか 桃 無花果(いちじく)

aflo_ddya015649

8月の行事食
お盆(月遅れ) 15日 精進料理  白玉団子  そうめん  型菓子
 
時候の挨拶
残暑の候  残炎の候  暮夏の候  晩夏の候  残夏の候  処暑の候  早涼の候
新涼の候  立秋の候  残暑厳しき折り  残暑のみぎり  残暑凌ぎ難き候  晩夏のみぎり
熱帯夜の続く毎日ですが  立秋とは名ばかりの暑い日が続いていますが  暦の上では秋ですが
暑さもやっと峠を越えたようですが  風の音にも秋の訪れを感じますが

【結び】
残暑なお厳しき折、くれぐれもご自愛ください
晩夏の折、皆様のご健康をお祈り申し上げます

暦の上では、八月は初秋。立秋(8月7日)から秋の始まりです。
しかし気象上は、一ヶ月ずれて9、10、11月を秋とするのが一般的で
実際には暑さの最も厳しい盛夏期です。最高気温を記録するのも立秋後。
立秋以降の暑さを「残暑」といい、この頃になると台風が接近して
南風が吹くことで暑さがぶり返してことさら残暑が厳しくなるため
健康管理には気を抜けません。
厳しい暑さは続きますが、ふと陽射しに柔らぎを感じたり
朝夕の涼風に秋の気配が漂うのを感じたり、日暮れが早くなってきたりと
だんだんと秋めいていく自然界の様子を感じられる季節です。
夏の終わりをお盆とともにしみじみと味わってみてはいかがでしょうか。

aflo_bqma050329

* Welcome *


*Welcome To My Weblog*

  御訪問ありがとうございます。

  季節や暦に合わせた暮らし歳時記

  興味を持った事柄をPickupしつつ

  不定期に更新しています。

丸窓の秋景色

月の暦☾* Daily Moon *
Ж Moon Calender Ж



* 2020年9月の月暦 *
満月 *  2日 14:22
下弦 * 10日 18:25
新月 * 17日 20:00
上弦 * 24日 10:55

* 2020年10月の月暦 *
満月 *  2日 06:05
下弦 * 10日 09:39
新月 * 17日 04:31
上弦 * 23日 22:23
満月 * 31日 23:49

Ranking
Click Please♪



くる天 人気ブログランキング










RSS
Powered by RSSリスティング
アーカイブ
記事検索
四季の花 * 歳時記

月別生活暦




HTML Color Name
140色がランダムに表示されます。










熨斗と水引

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

* Book recommended *
春宵、半夏生、驟雨
星月夜、虎落笛、風花・・・
美しい日本の言葉
いくつ知っていますか?
四季折々の言葉を写真で綴る
麗しい日本の歳時記


「星のこよみ」


「雨の名前」


「風の名前」


「空の名前」


「色の名前」


「暦の風景」


「美しい日本語の辞典」


「美しい日本の言葉」


「春夏秋冬 暦のことば」


「音のことのは」


「水のことのは」


「雨のことば辞典」


「自然のことのは」


「花とみどりのことのは」


「春・季節のことば」


「夏・季節のことば」


「秋・季節のことば」


「冬・季節のことば」


「月に恋」


QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ