月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

六月の花「紫陽花」

◇紫陽花(あじさい)

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梅雨には紫陽花がよく似合います。
しっとりと濡れた姿も美しく、梅雨ならではの風情を感じます。
あじさいの花びらに見えるのはガクで、中心部にあるのが花だということは知っていても
それ以外のことは案外知らないもの。
そこで、梅雨に役立つあじさいの豆知識をご紹介します。

なぜ「紫陽花」と書いて「あじさい」と読むの

先に「あじさい」という呼び名があり、後から「紫陽花」という字をあてたからです。
あじさいの語源には諸説ありますが、最も有力なのは
藍色が集まったものを意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」が
なまったという説が有力とされています。
あじさいは大変古くから親しまれていて、日本最古の和歌集『万葉集』では
「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では
「阿豆佐為」と書かれています。
それが「紫陽花」になったのは、唐の白居易が別の花につけた「紫陽花」を
平安時代の学者が「あじさい」にあてたからだといわれています。

もともとは日本固有の植物でしたが、長崎に来たシーボルトが
恋人のお滝さんにちなんで「オタクサ」という名をつけ
海外に紹介したといわれています。
それ以来、西洋でも親しまれるようになり、様々な品種改良を経て
日本に逆輸入されるようになりました。
よく見かける手まり状に咲いているものが「西洋あじさい」。
日本原産の「額あじさい」は、額縁のように周囲にだけ花(実際にはガク)が咲きます。

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あじさいの色の変化

日本の土壌だと青紫が主流。改良品種は色が変わらないものが多い
あじさいは、土壌のph(水素イオン濃度指数)が酸性だと青系に
アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。
しかし、品種改良されたものは色が変わらないものが多いです。
日本は火山地帯で雨も多く弱酸性の土壌が多いため、青系や紫系が主流ですが
欧州ではアルカリ性の土壌が多いため、赤系が主流となっています。
美しい青紫のあじさいは、日本だからこそなんですね。

日本と西洋の名前の違い

日本では、前述したようにあじさいを「紫陽花」「集真藍」と書きます。
また、色が変わることから「七変化」「七変草」という別名もあり
いずれも色に着目しています。
一方、西洋あじさいは「ハイドランジア」と呼ばれています。
これはラテン語で「水の器」という意味です。雨に映えるからと思いきや
他の草花に比べて葉の気孔が多く、水をたくさん欲しがるからだとか。
その分、水さえしっかり与えれば、日陰でも育つ丈夫な花なのです。
日本と西洋では目のつけどころが違うのがおもしろいですね。

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あじさいのおまじない

6月の6のつく日に、あじさいを逆さまに吊るしておくと
厄除けになるといわれています。玄関に吊るせば厄除けになりお金が貯まる
部屋に吊るせばお金に困らない、トイレに吊るすと病気(婦人病)にかからないなど
いろいろな説があります。
理由は、昔から商売繁盛を願って蜂の巣を吊るす風習があり
あじさいが蜂の巣に似ていることから、金運の花とされているから。
病気除けは、寝(根)付かず健康に通じるからだとされています。

あじさいは人気が高く、盛んに品種改良されているので
多種多様の品種があり楽しめます。
梅雨空の下、美しく咲く紫陽花は私たちの心を和ませてくれるもの。
梅雨ならではの風情をぜひ愉しんでください。

6月になると、青やピンク色に色づいた花を咲かせる紫陽花。
小さな花が集まって、丸い花の形を作っている姿がかわいらしいですね。
「辛抱強い愛」など、偉大な母親へ贈るのにピッタリな花言葉をもっていることから
近年では母の日に贈る花束として1番人気になることもあるようです。

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花言葉
『乙女の愛』『辛抱強い愛』『移り気』『浮気』

白色:寛容
青色:忍耐強い愛
ピンク色:元気な女性

アジサイは、ポジティブな花言葉とネガティブな花言葉をもっています。
「移り気」「浮気」といったネガティブな花言葉は
土の成分によって花色が変わる性質に由来しています。
一方、ポジティブな花言葉は、江戸時代に起こったあるエピソードに由来しています。
江戸時代、ドイツ人医師シーボルトは、お滝さんという
美しい女性との間に娘をもうけますが、やがて国外追放となって
日本を去ることとなりました。
ドイツに帰国するとき、アジサイを持ち帰り、お滝さんにちなんで
「オタクサ」という名前で紹介したことから
『乙女の愛』『辛抱強い愛』といった花言葉がつきました。
また、花が寄り添って咲いている様子からも
日本ではポジティブな花言葉の印象が強いとされています。

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名前の由来
アジサイの学名「Hydrangea」は、ギリシャ語の水(hydro)+器(angeion)で
「水の器」「水がめ」を意味しています。
水を好み、乾燥するとすぐに元気がなくなってしまう
アジサイの性質が由来となっています。
また、和名の「アジサイ」は、あづ(集まる)+さあい(真藍・青い花)という
花が咲いている様子からきており、それが変化したものとされています。

アジサイの歴史
万葉集の中にもアジサイを詠んだ句があるほど
アジサイは古くから日本人の身近な花でした。しかし、花色が移り変わることが
悪いイメージを連想させ、最初は人気がありませんでした。
人気が出はじめたのは、ハイランドシア(西洋アジサイ)の名前で
ヨーロッパから逆輸入されてから。日本からヨーロッパへ伝わったアジサイは
どんどんその名を広めていきました。フランスでは「日本のばら」と呼ばれ
ついには桜や椿と並んで日本を代表する花として知られるようになりました。

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アジサイには、毒があるという話を聞いたことがある方もいるかとおもいます。
実際、2008年6月に料理に添えられていたアジサイを食べて
中毒症状を訴える事例が大阪府と茨城県の計2件起こりました。
その後の調査によると、毒性が含まれている品種と
含まれていない品種が混在していることがわかり
一概に毒性があるとは言い切れないものの
厚生労働省は食用としては使用しないようにと注意を促しています。

もし毒性のあるアジサイを体内に取り込んだ場合
吐き気・めまい・嘔吐・顔面紅潮といった症状が現れ
2~3日で症状が治まるといわれています。

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アジサイの開花時期は5~7月です。
6月上旬~7月上旬頃、つまり梅雨が最も見頃の時期です。
梅雨の時期には、全国各地のアジサイの名所が中心となって
催し物やアジサイ祭りなどが開催されていますよ。
また、あえて秋までアジサイの花を切らずに残して
緑や赤色へと変化する姿を楽しむ「秋色アジサイ」が流行っているので
機会があれば足を運んでみてください。

ガクアジサイ ホンアジサイ

ガクアジサイ         ホンアジサイ

ヤマアジサイ アナベル

ヤマアジサイ         アナベル

梅雨のじとじとした雨の中でアジサイを見つけると
憂鬱だった気持ちも少し晴れやかになっていきます。
アジサイは様々な形や色があり、また花色によって花言葉も変わる植物です。
知らない品種のアジサイに出会えるワクワクをもちながら
あえて雨の降る町中を歩いてみるのも面白いかもしれません。

ハイドランジア
ハイドランジア

 雨が似合う「紫陽花の名所」12選



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皐月 風薫る五月

■皐月/五月(さつき)

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現代では五月は一年のうちでも最も爽やかな
気持ちのいい月の一つとされています。
五月五日の「こどもの日」をはじめ、国民の祝日が目白押しの
「ゴールデンウイーク」と呼ばれる大型連休があり
行楽地が賑わう時期でもあります。
眼にしみる新緑が野山を蔽(おお)い尽くし
爽やかな心地よい風が初夏の風情を運んで来てくれます。
野外の活動やハイキングなどの行楽には絶好の時期です。 

陰暦五月は、現在の六月ごろです。
田植えの始まる月なので、早苗月(さなえつき)、田草月(たぐさつき)とも。
五月晴れは、現在は陽暦五月のさわやかに晴れた日をいいますが
もとは、梅雨の晴れ間のことだったそうです。
この時期は梅雨前のカラっとした良い気候で
 一年の中でも一番すごしやすい季節です。

菖蒲月(あやめづき)
薫風(くんぷう) 早月(さつき)
橘月(たちばなづき) 雨月(うげつ)
稲苗月(いななえづき) 
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「五月」「皐月」「皋月」「早月」等と書いて、どれも「さつき」と読みます。
旧暦の五月は、現在の六月にあたります。明るい初夏と
暗い梅雨シーズンとの相反した印象が、同居している月といえます。

例えば「五月晴(さつきばれ)」は明るい印象を与え
「五月雨(さみだれ)」は暗い印象を与えます。
「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」と言う有名な句があるように
すがすがしい初夏のイメージから「早苗月(さなえつき)」「多草月(たそうげつ)」
「薫風(くんぷう)」「啓明(けいめい)」「開月」等と呼ばれています。
逆に暗くじめじめした梅雨期の印象から「雨月(うづき)」「授雲月(じゅうんげつ)」
「悪月(あくげつ)」「梅夏(ばいか)」等といった名称でも呼ばれています。

早苗を植える時期「早苗月(さなえづき)」を略したもの。
耕作を意味する古語の「サ」が元になっているという説もあります。
※「皐月」の”皐”には「神に捧げる稲」という意味があります。

季節:初夏(しょか) ※立夏から芒種の前日まで。

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◆初夏 
若さと活力があふれる夏の始まり。
春の代名詞でもある桜も散って
木々が芽吹き、新しく若い緑があふれる季節になりました。

立夏(5月5日)から1ヶ月くらいを初夏といい
一年で一番快適な季節に入ります。
「木々の新しい緑を、颯颯(さつさつ)と吹く風が、若々しく薫る」
春の風は光り、夏の風は薫るといいます。
みずみずしい若葉、爽やかに通り抜ける風、
明るい太陽の輝き、水の煌めき・・・。
新鮮でみずみずしいこの季節は誰もが歓びを感じます。
若さと活力があふれる自然界のエネルギーを体全部で感じてみましょう。

◆立夏(りっか) (五月五日)
二十四節気の一つです。「立夏」を過ぎると春色は遠のき
爽快な夏の気色の立ちはじめる季節となります。
色々な花が次々と咲き、新茶が香り草木は一日一日おどろくほど伸びていきます。
いわゆる「晩春初夏」と形容され、快い時期とされています。

◆薫風(くんぷう)
初夏の南風は新緑の上を渡り、快いさわやかな気分にさせてくれる風です。
やや強く吹く風を「青嵐」とよび、柔かい風を「薫風」と呼んでます。
「薫風」はまさに初夏の薫りを運ぶようで、そこから「風薫る」「風の香」「南薫」といった
初夏らしい言葉が生まれました。

◆五月晴れ
5月はカラッと晴れる日が多くなります。
大陸から移動してきた高気圧が乾いた空気を運ぶ上に
気温が上がるため湿度も下がり、さわやかな好天が続きます。
これを「五月晴れ」と言いますが、本来、五月晴れは旧暦の5月(現在の6月)
梅雨の晴れ間のことでした。しかし、明治時代に新暦に変えて以来
すがすがしい青空をさす言葉に変わりました。 


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◎時候の挨拶
残春の候  晩春の候  惜春の候  新緑の候  若葉の候  薫風の候
暮春の候  初夏の候  軽暑の候  緑したたる  木々の緑も鮮やかに
青葉香る頃となり  青葉のみぎり  向夏のみぎり  風薫る五月
新緑が目にしみて  風薫る爽やかな季節となりました

■八十八夜(はちじゅうはちや) 
5月2日頃(2017年は5月2日)
八十八夜は雑節の一つで、立春から数えて八十八日目。 
春から夏に移る節目の日で、この日から夏の準備を始めます。
「夏も近づく八十八夜~」という歌もあるように、暖かくなってきます。
最近は品種改良などが進み、昔ほど種まきに気を遣うこともなくなったようですが
かつては八十八夜は種まきの大事な目安となっていたようです。
「八十八」という字を組み合わせると「米」という字になることから
農業に従事する人にとっては五穀豊穣を願う特別重要な日とされてきました。
今でも、農耕開始の到来を祝って神事が行われるところがあります。

■憲法記念日(五月三日)
国民の祝日の一つで日付は5月3日。
1947年5月3日に日本国憲法が施行されたのを記念して
1948年公布・施行の祝日法によって制定されました。
ゴールデンウィークを形成する祝日の一つ。
公布日の11月3日は、日本国憲法が平和と
文化を重視していることから文化の日になっています。

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■端午の節句
現在五月五日は国の定めた「子供の日」として祝日となっています。
しかしそれ以前は端午の節句は男の子の祭りとされていたため
今でもこの習慣が残っています。
五月五日は宮廷が定めた五節句の一つで、中国の風習にならって
制定されたものとされています。端は「物のはし」、
つまり最初という意味があり
午は「ご」と読むので、数字の「五」に通じるとされ
端午は月の最初の 「五の日」を意味し、「五」が重なる
五月五日を端午の節句と言うようになったとされています。

昔この日は、農耕民族であった日本人にとっては
田植えの準備のための神聖な行事の日であったと言われていました。
当時、田植えは身を清めた女たちの仕事とされ
男達は太鼓を打ち鳴らして見守ることしかしませんでした。
子を産むのは女性だけですから、田植えをして貴重な米を生み出す稲を
育てるのも女の力に頼ると言うのが、農耕民族としての
日本人のものの考え方であったとされていました。
そのため男達には戸外に出て行ってもらい、女達だけが家にこもって
心身を清める日が、五月五日で民間行事の一つでした。
その後中国の風習にならって宮廷が取り入れたものが
やがて世間に広がり今の端午の節句になったと言われています。

■母の日(第二日曜日)
起源は、一九〇七年米国ウエストバージニア州ウェブスター町の
メソジスト教会に属するアンナ・ジャービスという少女が
亡き母を偲ぶ盛大な記念の会を催した時、霊前に
カーネーションをたむけたことに始まりました。
世の人々にも母の愛の偉大さを伝えようと有力者たちに協力を求め
「母の日」が一九〇八年にシアトルで行われ、一九一四年に
議会で正式に制定さえました。その後しだいに全界に広がり
我が国でも第二次大戦後、一般に行われるようになりました。

■小満 しょうまん(五月二十一日)
二十四節気の一つです。この頃になると陽気は次第に盛んになり
人はもちろん、動物や草木がやや満足する
次第に満足し始める季節と言う意味で、この名前がつきました。

小満

【暮らし】
ゴールデンウィーク、五月人形をしまう、野鳥の観察、庭の雑草の除去、
端午の節句、鯉のぼり、ゴキブリ退治、ノミの発生、五月病、
結婚シーズン、自動車税の納付、濡れた傘や靴の手入れ、春の遠足、
運動会、埃に注意、田植え 

【季語】 
立夏、初夏、薄暑、麦の秋、風薫る、牡丹、新緑、
若葉、桐の花、薔薇、卯の花、新茶、夏めく、夏浅し 

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卯月4月・花時

卯月(うづき)
旧暦では「卯の花(ウツギ)」が咲く頃。
卯月の「う」は「初(うい)」「産(うぶ)」で
農耕の1年の初めの月を意味したともいわれます。

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卯木(うつぎ)の花が、随所に咲き乱れるので「卯月」
または「卯の花月」とよばれています。
卯木の花は、古くから日本人に親しまれてきた花で
満月が卯の花を照らす光景を愛でて「卯の花月夜」と表現しました。 
気候的には暖かくなり,太陽の光に恵まれるようになった月という意味で
「正陽」「純陽」「六陽」などとも言いました。
また、旧暦の四月は夏にあたるので
「初夏」「新夏」「孟夏」などとも言われていましたが
現実感がないのでほとんど使われていません。
桜の散ったあとの余りの月ということから「余月」、
桜の花のない月ということから「陰月」とも言われていました。

四月の異称

卯月(うづき)utuki
余月(よげつ)
陰月(いんげつ)
卯花月(うのはなづき)
花残月(はなのこりづき)
夏初月(なつそめづき)
木葉採月(このはとりづき)
得鳥羽月(とくちょううづき)
初夏(しょか)
首夏(しゅか)
孟夏(もうか)
始夏(しか)
維夏(いか)
立夏(りっか)
麦秋(ばくしゅう)
正陽(しょうよう)
六陽(りくよう)
と、夏・陽の付くものが多くあります。

六気(ろっき)
仲呂(ちゅうろ)
純乾(じゅんかん)
乾梅(かんばい)
修景(しゅうけい)
小満(しょうまん)
と、ひどく難しいものまで合わせると、四十種近くあります。

卯月とは卯の花(空木)月の意味で、垣根に卯の花が咲く月ということ。 
夏の字の付く名が多いのは、旧暦思想では三月までが春、
四・五・六月は夏となっていたから。 
麦秋というのは、今では五月に対しても使いますが
麦が黄色に熟する収穫月の意味です。 

暦の上では夏と呼んでも、実際はまだ春です。
その一日をエイプリルフールと言って、ユーモアの日とするのも
いよいよ春らしくなった喜びの記念でしょう。

時候の挨拶
陽春の候  仲春の候  春和の候  桜花の候  麗春の候  花冷えの候
春暖の候  晩春の候  春たけなわのこの頃  うららかな季節を迎え
春暖いっそう覚えますこの頃  若葉萌え立つ今日この頃
ものみな春の装いとなってきました  桜の花は今を盛りと咲き誇っております

【結び】
春爛漫の折、どうぞ健やかにお過ごしください
花冷えの季節、くれぐれもご自愛ください

4月の季語
春暖/陽春/春風/花曇り/花冷え・春暖の候 ・陽春のみぎり ・花冷えの頃 など

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◎『花時』(はなどき)
花の咲く時期、花盛りの見ごろの頃。特に、桜の花の場合をさす。
それぞれの花が、美しく咲いている時期をいいます。

この季節は「桜」が美しい季節。
日本の国花でもある桜は、全国各地を彩るだけでなく
歌に詠まれたり、絵画や文様のモチーフとしても広く親しまれています。
平安の昔より「花」と詠まれれば「桜」を意味するほど特別な存在だったように
日本語には桜にまつわる美しい言葉がたくさんあります。

~さまざまの事思ひ出す桜かな~  (松尾芭蕉)

◎桜のいろいろ
幸福なことを「幸い(さいわい)」と言いますが、その古語は「さきはひ」。
「咲く」の名詞形の「さき」と、ある状態が長く続くことをあらわす
「はひ("気配""味わい"などの"はひ")」という言葉が
つながってできた言葉だそうです。
つまり、「さきはひ」は「花盛りが長く続く」という意味。
古代の日本人は、心の中に花が咲きあふれているような状態を
幸せと感じたのでしょう。
現代の私たちが満開の桜を見て幸福感を味わうのは
そんな遠い記憶によるものかもしれません。

その一方で、あだ桜、こぼれ桜、落ち桜、葉桜......と
折々の桜の姿をとらえて美しい名前が付けられてもいます。
それはきっと、これまで多くの人が桜のさまざまな表情を愛してきたという証し。
盛りの時ばかりでなく、散りゆく姿までを味わい慈しんできた
日本人の細やかな感性を思うとき、ちょっと誇らしい気もしてきます。 

夜桜
千年の昔から桜の美しさは、日本人の心に深く根づいています。
ですが、春のまばゆい日差しで華やかに咲き誇る桜とは別に
もうひとつの顔があります。
それは月明かりやボンボリの灯りに照らされた夜桜です。
近頃では人工的にライトアップされた夜桜も多く見られようになりました。
昼間と違い、闇に浮かび上がる姿は
不思議な妖しさをたたえて、人々を魅了します。

夜桜名所として日本三大夜桜と言われるのが
青森県の弘前公園、東京都の上野恩賜公園、新潟県の高田公園です。
弘前公園は、白亜の天守閣と堀りに散った花びらが美しく浮かび上がり
五千本の桜が昼間とは別に華やかな濃厚感に包まれます。

上野恩賜公園は、二千五百本のボンボリが吊され
夜桜は混雑ぶりの方が話題になるほどですが
ここでは不忍池周辺がお勧め。
こちらは賑わい少なく、池周辺に桜並木が続き、夜空が近く見え
都会とは思えない穴場的な夜桜見物が楽しめます。

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清明(せいめい)
二十四節気の一つで、春分後十五日目の日を言います。
旧暦三月の節で、毎年四月四、五日頃にあたります。
「清明」の意味は清浄明潔などといって、春先の万物が
けがれもなく清らかに生き生きしているさまを表した言葉を示します。
この時期は花々の好季節で行楽に適しており、踏青(とうせい)と称して
郊外に遊歩するのに最も恵まれた季節とされています。
従ってこの頃の風物を詠んだ名詩が数多く残っています。

穀雨(こくう)
4月20日頃(2017年は4月20日)。
および立夏までの期間。太陽黄径30度
清明から数えて15日目頃。春季の最後の節気。

春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので
雨で潤った田畑は種まきの好期を迎えます。
この時季に、特に雨が多いというわけではありませんが
穀雨以降、降雨量が多くなり始めます。
「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」
という言葉があるように、南の地方ではトンボが飛び始め
冬服やストーブとも完全に別れる季節です。
変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってきます。
昔から、この日に合わせて田畑の準備をします。
穀雨が終わる頃に八十八夜を迎えます。

春の土用(はるのどよう)  
立夏までの約18日間にあたる雑節の一つ。春の土用の入りは新暦4月17日頃。
土用とは「土旺用事」の略で、陰陽五行説による季節の割り振りで
四季に配当(冬:水、春:木、夏:火、秋:金)されなかった「土」の支配する時期として
各季節の末18日ないし19日間を指すもの。
季節の変わり目にあたる。現在は夏土用のみを土用と言うことが多い。

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おぼろ月  【朧月】と書きます。
春の月は、ボンヤリと見えて輪郭がはっきりしていないことが多いですね。
これは、昼間の霞と同じ性質の空中に浮かぶ浮遊物のせいです。 
霧・モヤ・煙霧などによって視界がさえぎられて、月がかすんで見えたり、
その周りにボンヤリとしたまるい輪が見えたりします。 

春は移動性高気圧が通過したあとに温暖前線が近づいてきますが、
そのとき、まず絹雲・絹層雲・次いで高積雲・高層雲が現れます。
この層雲は霧状だから、地上から通して見れば、太陽や月がかさをかぶって見えたり、
おぼろに見えたりします。
また春は、夜間に冷え込んで地面付近の気温が下がっているところへ、
南からあたたかい風が吹いて、
上空のほうが比較的温度が高いという『気温の逆転層』を作ります。
この層の下に霧が出来やすいので、ほんのりと美しいおぼろ月が見えたりします。

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入学式・入社式
【入学式】や【入社式】は四月の代表的な行事です。
でも近代教育制度が始まった明治初期は
欧米の制度を取り入れていたので、九月に行われていたようです。
その後、国の会計年度が四月始まりになり、それに合わせて入学式や入社式も
年度初めの四月に行われるようになったとか。 

ランドセルの歴史
【ランドセル】はオランダ語の「ランセル」
“背負うカバン”を意味する言葉に由来します。
1885年に学習院で通学用カバンとして使われはじめ
その二年後に当時の内閣総理大臣伊藤博文が皇太子殿下【大正天皇】の
学習院初等科入学のお祝いに、箱型ランドセルを献上したのが
国産ランドセル第一号! 

学ランとセーラー
学生が切る「ランダ」だから【学ラン】。
ランダは江戸時代、「洋服」の隠語でした。
セーラー服はもとはイギリス海軍の征服です。
独特の三角形の衿は、海風に声がかき消されないように
立てて号令を聞くためのデザインです。 

入社式は日本独自の行事
新入社員を迎える【入社式】。
これは学校を卒業した新卒をまとめて採用する、日本独自の行事です。
欧米では四月の一斉入社はないので、入社式を行う習慣もないようです。

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気候や開花にまつわることば

【花冷え】
桜が咲きほこる時期に、暖かくなった気候が
一時的に冷え込むことを表します。

【花曇り】
桜が咲く時期の曇り空のこと。
渡り鳥が移動する時期なので、鳥曇りとも呼びます。

【桜流し】
春の雨で桜の花びらが落ち、流されていく様を言います。
また、桜を散らしてしまう雨のことも表します。

【桜前線】
日本各地の桜(主に染井吉野)の開花予想日の
同じ日付の場所をつないだ地図上の線。
マスコミの造語で、気象庁による正式名称は
「桜の開花の等期日線」といいます。
3月上旬に九州や西日本からスタートし、次第に北上して
5月上旬に北海道に至ります。

【花時】
花が咲く頃や盛りになる頃のこと。
特に桜が満開になる時期を指すことが多いことばです。

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桜の花の様子をあらわすことば

【こぼれ桜】
桜の花が満開で、まるで地面にこぼれ落ちたように見える様子のこと。
また、桜の花びらを散らした模様を指します。

【花吹雪】
満開の花、特に桜の花びらが風に吹かれて舞い散る様子が
まるで雪が吹雪いているように見えることから生まれたことばです。

【花明かり】
桜の花が満開で、闇の中でも辺りをほんのりと
明るく照らしているように感じられる様子を言います。

【花筏(はないかだ)】
水面に散った花びらが筏のように流れていく様子を言います。

【花の浮橋】
水面に散った花びらが橋のように集まっている様子。


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「風の名前」


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「暦の風景」


「美しい日本語の辞典」


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「春夏秋冬 暦のことば」


「音のことのは」


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「春・季節のことば」


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