月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

一月(睦月・むつき)


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一年の最初の月のこと。旧暦、一月の異称を睦月。

旧暦の時代には一月と書くことは稀で、正月あるいは「むつき」といい
これには、睦月(むつき)の字をあてていました。
睦月の由来については諸説ありますが
なかでは親しい人と睦みあうことからきたという説が通っています。
(元つ月(もとつづき)が略されてムツキとなったという説や
草木の萌きざす「萌月(もゆづき)」が約されたものだとする説もあります。)
「一月」といえばさほどでもないものが「お正月」というだけで
新しい 年が来たのだと思うし、親しみもあり、
新年のめでたさのあふれた気分となり、気持ちもあらたまります。

一月のことを「正月」と言いますが「正」には「改める」「改まる」の意味があります。
すなわち、年が改まった 最初の月と言う意味で「正月」と名付けられました。
しかし、一月十五日(小正月)を過ぎてしまうと「正月」という言葉も
すわりが悪くなるので、十六日以降は別の名称を使うようになりました。
おめでたい月なので 「嘉月」(かげつ)「正陽月」(しょうようがつ)
「初陽」(しょよう)「年初月」(ねんしょげつ)等と呼ばれています。
また、新しい年を一家の人々が仲良く、睦まじく迎える月
と言う意味で「睦月」というのが最も一般的な名称とされています。

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◆初空(はつぞら) 新年
元日の朝の空。新年の初々しい心で見あげる空は、清らかにして荘厳。
元日の晴れ渡った空は瑞兆として、雨や雪も豊穣の瑞兆として
それぞれに喜ばれた。

●初空月【はつそらづき】
陰暦一月の異名。年が改まって、初空が見える月。

人は、未来に思いを馳(は)せるとき、遠く彼方(かなた)に目をやるもの。  
これから始まる一年を思いやり、自然と空を仰ぐ人が増えることと思います。   
1月が『初空月』と呼ばれるようになったのは
そんな理由もあってのことかもしれません。

●初明り
初夜明とも。
元日の明け方、山陰や森の陰などから差しそめる曙光を言います。 
元日の朝、東天がほのぼのと明るくなること。また、さしてくる明け方の光。
[季]新年。

元日の日の出前に見られるほのかな光のこと。
その光はだんだんと空を朝の色にします。
初日の出は、太陽が顔を出したときにクライマックスとなりますが
初明りは、その前のほのかな明かりさえ味わうという美しい季語。

■睦月
親族が互いに往来し、仲睦まじく宴をする月であるからといわれています。
また、稲の実を初めて水に浸す月を指す「実月(むつき)」から
転じたという説もあります。

季節:晩冬(ばんとう) ※小寒から立春の前日まで。

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■1月の他の別名

祝月(いわいづき)
始和(しわ)
正月(しょうがつ)
早緑月(さみどりづき)
年端月(としはづき)
太郎月(たろうづき)
王春(おうしゅん)
建寅月(けんいんげつ)
初春月(はつはるづき)

■1月の暮らし
初詣 年始回り 書初め 新年会
年賀状の整理
正月のお飾りの片づけ
初生け 初釜
寒中見舞い(立春の前日まで。それ以降は余寒見舞い) 

 初日の出 若水 鏡餅 おせち料理 雑煮
 お年玉 かるた 餅花 七草がゆ 寒の水
 寒九の水

■1月の自然
冬将軍 短日 雨雪 雨氷
御降り 富正月 富下り 寒九の雨
寒の雨 北しぶき 山茶花ちらし
凍雨 氷雨 霜 霜柱 霧氷 樹氷
冬枯れ 冬日 真冬日 寒波 豪雪 雪間 

■時候の挨拶
新春の候  初春の候  寒冷の候  酷寒の候  厳寒の候  大寒の節
降雪の候  新春とは申しながら  まだ耐えがたい寒さでございますが
寒気厳しき折でございますが  極寒の候ではございますが
寒気ことのほか厳しく  寒さひとしお身にしみて、いよいよ寒気がつのり
厳しくもまた清々しい寒さですが

【結び】
本年もよろしくご厚情の程お願い申し上げます
寒さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください

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日本人にとって元旦には特別な意味があります。
それは去年が今年になったというだけでなく
すべてが新たに一から始まるという日で、この世にあるものは
みな新しい生命を持ち、生まれ変わると信じられてきたからです。
私たちも毎年正月を祝うことで自分を新しい人間に生まれ変わらせていきます。

元旦の「元」はもと、つまり源ということです。
一年が円還し、原点回帰して新しく復活する日なのです。
お正月行事は、新しく降臨された歳神様をお迎えし
一年の無事に感謝して、今年一年の豊作と家族の幸せを願うための
連日接待の儀であると同時に、農耕社会での生産共同体である
家族や地域との結束を図り、神様をもてなす儀式を通じて
人を見つめなおし、生き方を再確認して、次代に伝承していく
重要な意味をもっています。

寒い冬のさなかに訪れる新年を、初春(はつはる)・新春・迎春などと
「春」をつけて呼ぶのはなぜでしょうか。
それは、明治5年まで用いられていた旧暦においては
立春の前後を年始としていたため、その習慣が残っているからです。

旧暦においては、雨水(うすい:立春の約15日後。
現在の2月19日頃)の直前の朔(さく:新月)の日を元日と定めていました。
よって、昔の元日は、立春の約15日前から
約15日後の間のいずれかの日に訪れました。
旧暦では、新しい年と新しい春が、まさに同時期に訪れていたのです。

新年を寿ぐ(ことほぐ)意味で用いられる「春」の語は
他の様々な語と結びついて、和歌や俳句で用いられてきました。
明の春(あけのはる)、今朝の春、花の春、千代の春、四方の春
老の春(おいのはる)あたりが代表的ですが
国の春、江戸の春、家の春、宿の春など、様々な用い方が出来ます。

なお、「初春」を「はつはる」ではなく、「しょしゅん」と発音する場合は
新年の季語ではなく、立春からの約1か月間を指す春の季語となります。

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◆和風月名 
  
・霞初月(かすみそめつき)
・暮新月(くれしづき)
・太郎月(たろうづき)
・年端月(としはづき)
・子日月(ねのひづき)
・初春月(はつはるづき)
・初空月(はつぞらづき)
・早緑月(さみどりづき)
・諏月(すうげつ)
・正月(しょうがつ)
・端月(たんげつ)
・嘉月(かげつ)
・華歳(かさい)
・発歳(はつさい)
・甫歳(ほさい)
・始和(しわ)
・本の月(ほんのつき)
・萌月(もゆつき)
・王月(おうげつ)
・元月(げんげつ)
・むつび月(むつびづき)
・建寅月(けんいんげつ)
・初月(しょげつ)
・眤月(むつき)
・陬月(むつき)
・泰月(たいげつ)
・三微月(さんびづき)
・初春(しょしゅん)
・新春(しんしゅん)
・孟春(もうしゅん)
・子春(ししゅん)
・上春(じょうしゅん)
・王春(おうしゅん)
・開春(かいしゅん)
・献春(けんしゅん)
・首歳(しゅさい)
・初歳(しょさい)
・肇歳(ちょうさい)
・開歳(かいさい)
・方歳(ほうさい)
・芳歳(ほうさい)
・献歳(けんさい)
・主月歳(しゅげつさい)
・年初(ねんしょ)
・歳首(さいしゅ)
・歳始(さいし)
・甫年(ほねん)
・青陽(せいよう)
・孟陽(もうよう)
・正陽(せいよう)
・初陽(しょよう)
・孟陬(もうすう)
・履端(りたん)
・大簇(たいそう)
・解凍(かいとう)
・月正(げっせい)
・実月(むつき)
・孟月(むつき)
・初見月(はみづき)
・祝月(いわいづき)
・歳首月(さいしゅづき)
・陬月(すうげつ)
・元つ月(もとつつき)
・生月(うむつき)
・萌月(もえつき)
・最月(もつき)
・本月(もとつき)
・陸まし月(むつましづき)
・睦びの月(むつびのつき)

睦月

◆七十二候。
一年を五日ごとに分けることで、自然界の微妙な変化を感じ取れる暦。
それぞれの季節にふさわしい名を付けて時候の移り変りを表しています。

芹生ず(せりしょうず):1月6日~10日頃
芹(せり)/一ヵ所にせり(競)合って生えることから「せり」。 
中国では二千年前から食用に、日本でも古事記に登場、万葉集には
春の野遊びとして芹が詠まれています。

水泉動く(すいせんうごく):1月10日~14日頃
水泉とは地中から湧き出る水のこと。
凍りついた地中の泉が、かすかに暖かさを含む時季。
しかし地上はまだまだ厳寒の季節です。

雉子始めて鳴く(きじはじめてなく):1月15日~19日頃
雉子(きじ)/1947年、日本鳥学会において国鳥に選定。
日本では昔からただ単に「とり」という場合「雉」を指していたそうです。
低木林や草原に棲み、雄はけんけんと勇ましい声、
雌はちょんちょんと優しい声で鳴くとか。

蕗の花咲く(ふきのはなさく):1月20日~24日頃
蕗の薹(ふきのとう)/蕗の薹は蕗の花茎。
素揚げ、花が開いたように美しく揚げて春の味を。
花が咲く前、地面から出てきた直後くらいの柔らかいうちがベスト。
愛らしくて美味しいこの時季の山菜の代表です。

水沢腹く堅し(さわみずあつくかたし):1月25日~29日頃
沢に厚く硬い氷が張りつめるという意味です。
流れ動く沢の水をも凍りつくほど、一年でも最も寒い時季が続きます。

●正月
一年の一番初めの月、つまりいちがつのこと 。
お正月と「お」をつけて呼ぶのはこの月だけ。
松飾を立て、鏡餅を飾り、雑煮を食べて一年の無病息災を願う。

●睦月(むつき) 
睦月とは、睦む(仲良く親しみあう)月という意味。
新しい年を、上も下も老いも若きも集い合って仲良く迎える月。
嘉月、初陽、初春月などのおめでたい異称もある。

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新しい年が健やかな一年でありますように...*


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十二月(師走)

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十二月は、一年の最後の月として、果ての月、暮古月(くれこづき)、
極月(ごくげつ)、限月(かぎりのつき)などと呼ばれますが、 
師走(しわす)が一番なじみ深い呼び方でしょう。
「師走」の語源としては、年末は師(先生)も忙しく走り回るから、
という説をよく聞きますが、実ははっきりせず、
 「師走」という字は当て字のようです。

ただし、日本書紀では「十有ニ月(しはす)」
万葉集では「十二月(しわす)」と表されたりと
古来より「しわす(しはす)」と呼ばれていました。
「しわす(しはす)」という言葉の由来としては、
歳(とし)から「し」、果つから「はす」、合わせて歳が果つので、
 「しはす」となったとか、四季の果てる月の意味の「四極(しはつ)」だとか、
こちらも色々な説が伝えられています。

本来、十二月を「しわす」とはどうやっても読めないでしょう。
しかし、行く年と季節を惜しむ日本人の感性と、
日本のことばの豊かさは、「しわす」という単語を生み、 
一年を最後まで味わい尽くそうとしたのでないでしょうか。

十二月の、最も一般的な名称は、師走(しわす)です。
一年の区切りをつけて、新年を迎えるということから
十二月はとても忙しいとされています。
禅師(ぜんじ)とよばれる普段は落ち着き払った偉いお坊さんまで
忙しさのために走り回る、ということから
「師走」という名が付いたと言われています。
また、一年の最後の月、という意味から「極月」(ごくげつ)、
「窮月」(きゅうげつ)、「除月」(じょげつ)とも呼ばれています。
他に、「師走」は、旧暦では冬の最後の月にあたるので
「残冬」、「晩冬」、「暮冬」、近づく春への期待を込めて
「春待月」、「梅初月」等の名称もあります。

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【師走のすごし方】

12月の和名は「師走」。その由来は「師匠の僧がお経をあげるために
東西を馳(は)せる忙しい月」という説が有力です。
昔は13日を「正月事始め」とし、1年の汚れを落とす「すす払い」や
門松などに用いる松を準備しました。
これが現代の大掃除へと変わってきました。

二十四節気の「冬至」を迎える22日ごろは、1年で昼が最も短い日。
この日を境に昼が少しずつ長くなることから
「一陽来復(いちようらいふく)」といい、上昇運に転じる日とされています。

また「冬至冬中冬はじめ」といって、本当の冬の厳しさはここから始まります。
そこで、旬を迎えるゆずを浮かべた風呂(ゆず湯)に入ると
風邪をひかず元気に冬を越せるという習わしが生まれました。
冬至にかぼちゃ[別名:南瓜(なんきん)]を食べる習わしは
名前に「ん」のつくものを食べ、「運盛り」に由来しています。
野菜が少ない冬に、保存のきくかぼちゃを食べて栄養を取る
暮らしの知恵でもあります。
地域によっては、れんこん、みかん、こんにゃくなどを食べます。

また、昔から小豆の赤い色が魔よけになるとして、小豆粥、小豆団子
赤飯などを食べることも習わしになっています。
先人の知恵は冬を元気に乗り越える術でもあります。

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時候の挨拶
初冬の候  師走の候  寒冷の候  霜寒の候  歳晩の候  短日の候
季冬の候  激寒の候  年末のみぎり  歳末多忙のおりから
寒気いよいよつのり  荒涼たる冬となり  年の瀬もおしせまり
心せわし年の暮れを迎え  年もせまり何かと繁忙のこと  年内余日なく
今年もおしせまって参りましたが

【結び】
ご多忙の折ではございますが、風邪など召されませんようご自愛ください
来年も素晴らしい年になりますよう願っています

冬至
12月22日頃(2016年は12月21日)。
および小寒までの期間。
太陽黄径270度。
大雪から数えて15日目頃。

北半球で太陽の高さが一番低くなる日を冬至と呼びます。
暗く寒い冬の中でも、冬至は一番昼が短く、夜が長い日です。
今と違い、電気もガスもない時代に、赤道に近い
暖かい地域以外の人々にとって、冬を越すということは一大事だったでしょう。
しかし、冬至を過ぎれば、日脚が伸びて日毎に日照が増えていきます。
冬至は「一陽来復」とも言われ、冬から春への兆しであり
新しい年が始まる希望の日でもありました。

太陽が軌道上の最も南に来るときで
夏至と反対に、夜が最も長く、昼が短い日。
夏至から徐々に日照時間が減っていき、南中の高さも
1年で最も低くなることから、太陽の力が一番衰える日と考えられてきました。

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冬至は「日短きこと至る(きわまる)」という意味。
中国では、この日から新年の始まる日で、先祖を祀る習俗があります。 

※一陽来復(いちようらいふく)とも言います。
「一陽来復」は中国の「易経」に出てくる言葉。
中国の昔の暦では10月はすべて陰の気で覆われ
11月になると陽の気が復活し、冬至を境に長くなっていくとされています。
つまり、衰えていた太陽の力が再び勢いを増してくるというわけ。
そのため、新年が来るという意味の他に、悪いことが続いた後に
幸運に向かうという意味も込められているのです。
良くないことが続いている人も、冬至が来たら
「さあ、これからは良いことがどんどんやって来る」と
気持ちを切り替えましょう。
そういうきっかけを与えてくれる日でもあるのです。
早稲田の穴八幡などの神社では「一陽来復」のお守りが配られます。

除夜は一年の終わりではなく、すでに新しい年の始まりです。
年越しで除夜の鐘を聞き、新年を迎えることができるのは、
無事に一年が終わり、続けて新しい一年の始まりに
足を踏み入れるおごそかな時の流れだと思います。

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昔から日本では、冬至には、かぼちゃを食べ、柚子湯に入ると
運気が上がり、無病息災でいられると言い伝えられてきました。

かぼちゃには、体内でビタミンAに変わるβカロテンをはじめ
ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、カルシウムや鉄分も含まれています。
ビタミンとは縁遠い外観ですが、実は皮膚を守り
感染症への抵抗力をつけてくれる栄養素満点の野菜です。
冬場に取れる野菜が少なかった昔、長期保存がきき
保存期間が延びても栄養素の損失が少ないかぼちゃは
実に冬を越すのに必要不可欠なものでした。

ところでかぼちゃの別名は南瓜(なんきん)。
「ん」がつくと、「運」がつくと考え、南瓜のように
「ん」が二つつくものはより運気が上がる、と縁起を担ぎました。
栄養があり、運気も上がる、名実ともに、かぼちゃは冬至のスターなのですね。

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もう一つのスターは柚子。
柚子のビタミンCには疲労回復効果があり、精油成分の
リモネンやシトラールは、血行促進や肌の保湿に効果があります。
柚子のかぐわしい香りにはアロマテラピーのリラックス効果もあり
柚子は食用としても、お風呂に入れても、効能が高い優れた果物なのです。

しかし、なぜ冬至に柚子湯なのか?
冬至(とうじ)=湯治。
湯につかり病を治すことにかけています。
日本人は、南瓜(なんきん)の「ん」が運気を上げる、と同様
言葉のプラシーボ効果を縦横無尽に活用して来たことが分かります。

寒い冬至の時期に手に入る、数少ない栄養溢れる食材が、かぼちゃと柚子。
それらを食べるだけでなく、フルに活用する知恵で
昔の人は冬を乗り切ってきたのですね。

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大雪(たいせつ)
12月7日頃(2016年はは12月7日)。
および冬至までの期間。
太陽黄径255度。
小雪から数えて15日目頃。 

山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから
大雪といわれたものでしょう。この頃になると九州地方でも
初氷が張り、全国的に冬一色になります。
スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこの頃。
鰤(ぶり)など冬の魚の漁も盛んになります。

※「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読みます。お間違いなく。

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大晦日
「晦日」はもともと「三十日」と書き、月末日を意味していました。
12月31日は、1年の最後の月の最後の日なので、「大」がつけられました。
1年を締めくくり、新年を迎える最も重要な節目の日なので
さまざまな習わしがあります。そのひとつが「年越しそば」です。
そばを食べ、細く長く生きられるようにとの願いを込めたという説、
金銀細工の職人がそば粉団子を使って金粉を集めたことから、
新年の金運を願うという説があります。そのほか、東日本では鮭(さけ)、
西日本では鰤(ぶり)を「年取り魚」として食べる地域があります。
神社では「年越しの祓(はらえ)」が行われます。
「夏越しの祓」から半年が過ぎ、7月~12月までの罪やけがれをはらうため、
形代(かたしろ)を焼いたり、茅(ち)の輪くぐりをします。
「除夜の鐘」は、日付が変わる12時をはさんで打ち鳴らすお寺の鐘のこと。
怒りや妬(ねた)みなど心身を惑わす煩悩(ぼんのう)の数が
108あるとされることから、それらを取り除くため、108回つきます。

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針供養の日
西日本では12月8日、東日本では2月8日。
折れた針を供養し、裁縫の上達を願う行事です。
この日は事納めの節目として、針仕事を控え、古針を豆腐や
こんにゃくに刺したり、紙に包んで神社に納めるなどしてねぎらい供養します。
地域によっては、こんにゃくと風呂吹き大根を食べる
こんにゃくと豆腐を三方に載せて針を刺す
夜にあん入りの餅を焼くなどの習わしがあります。

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クリスマス
キリストの誕生を祝うお祭りですが、古代ローマでは
冬至の日に行われていた「太陽神の復活祭」や
「農耕神への収穫祭」だったという説もあります。
クリスマスに飾るツリーやリース、スワッグにはモミを使うのが一般的です。
常緑樹のモミは、西洋では生命の象徴。古くから魔よけや
神聖なものとして扱われてきました。装飾に使う松ぼっくり、麦の穂、
(葡萄の)蔓(つる)、リンゴには、豊作祈願の意味があります。

また、リースは輪になっていることから、始めも終わりもない
「永遠に続く愛」を表しています。クリスマスの飾りには日本の
「しめ飾り」に近い意味合いもあります。
キリスト教では12月25日の4週間前の日曜日から飾りつけを始め、
顕現日(けんげんび)[公現祭]の翌日1月7日に片づけるのが一般的です。

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【二十四節気】
大雪(12月7日〜21日頃)、冬至(12月22日〜1月4日頃)
 ※二十四節気とは、太陽の動きをもとに1年を24等分したもので
約15日ごとに季節感を表す名前が付けられています。

【和名】
師走(しわす)、春待月(はるまちづき)、極月(ごくげつ)
暮冬(ぼとう)、窮月(きゅうげつ)

時候の挨拶
初冬の候  師走の候  寒冷の候  霜寒の候  歳晩の候  短日の候
季冬の候  激寒の候  年末のみぎり  歳末多忙のおりから
寒気いよいよつのり  荒涼たる冬となり  年の瀬もおしせまり
心せわし年の暮れを迎え  年もせまり何かと繁忙のこと  年内余日なく
今年もおしせまって参りましたが

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七十二候
二十四節気をさらに5日ごとに3つに細かく気候を表現したもの。

閉塞成冬:そらさむくふゆとなる 12月7日頃
空も大地も寒さでふさがれ、本格的な冬がやってくる。
灰色の雲と冷たい空気で、生き物は息をひそめて寒さに耐える。

熊蟄穴く:まあなにこもる    12月12日頃
熊は冬眠に備えて食べ物をお腹いっぱい食べ
そろそろ洞穴にこもるころ。

鮭魚群:さけのうおむらがる   12月17日頃
鮭が産卵のために、生まれた川に戻る。
冬の風物詩、鮭の遡上(そじょう)
川の上流に魚がさかのぼって行く様をいう。

乃東生:なつかれくさしょうず    12月22日頃
冬の花ウツボグサが芽を出すころ
ウツボグサは、夏に枯れ冬に目を出す草で、
「夏枯草(かごそう)」と呼ばれる和漢生薬
血圧を下げ、利尿作用、消炎効果がある。
紫色のラベンダーのような花

麋角解:さわしかのつのおつる    12月27日頃
沢鹿(さわしか)は、トナカイの仲間で大型の鹿。
オスの角が抜け落ちるころ。
春になるとまた生えてきます。

雪下出麦:ゆきわたりてむぎのびる  1月1日頃
雪の積もった畑に麦が目を出し始める。
どんなに寒い気候でも、植物はちゃんと芽吹き
季節は着実に進んでいる。

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●12月8日  事始め(事納め)
今年1年に感謝の意をこめて道具を片付け、新年を迎える準備を始める日。
“事”を年ととらえる地方では、12月8日が「事始め」で
2月8日を「事納め」といい、“事”を農業ととらえる地方では
12月8日が「事納め」で2月8日を「事始め」といいます。

今年使い古した針を豆腐やもちなどに刺して供養する「針供養」の風習も
着物時代の大切な道具を片付けるための行事で
12月8日または2月8日に行われます。

年内にやるべきことをリストアップし、仕事も家事も段取りよく進めましょう。
年賀状、おせち、ぽち袋など、新年を迎える準備を本格的にスタート!

●12月13日  すす払い
お正月に年神様を迎えるために1年間の汚れを落とす行事で
いわゆる大掃除です。江戸城で12月13日に行っていたことに由来し
家屋や神棚を清める正月準備として定着しました。
この日を「事始め」とする地方もあります。

年末に慌しく大掃除をするのではなく、13日ごろから
計画的にとりかかるのが賢いやり方。汚れを隅々まで取り払うと
年神様がたくさんのご利益をもってきてくれるそうです。
天気の良い日に段取りよく片付けてしまえば
年の瀬に慌てることなく気分良くお正月が迎えられます。

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●12月中旬  お歳暮
嫁いだ娘や分家のものが、お正月用のお供えものを
本家に届けたのがお歳暮の起源。昔はお正月にも
先祖の霊が帰ってくると考えられていたのです。
そのため、すす払いをして神様を迎える準備ができた
12月13日からお歳暮を贈るとされていました。

現代は本家に限らず、日頃の感謝の気持ちをこめて
12月初め~25日頃までに届けますが
(関西では12月13日頃~25日頃)それ以降は次のようになります。
・新年~1月7日(=松の内)/ 関西では新年~1月15日(=小正月)→「お年賀」
・それ以降2月4日ごろ(=立春)まで →「寒中お見舞い」「寒中お伺い」

早めにお歳暮の手配をすませておきましょう。
配送してもらう場合が多いのですが、手渡しできれば理想的です。
頂く側はお礼状も準備しておきましょう。

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●12月下旬  歳の市
クリスマスが過ぎると一気にお正月ムードに。
商店街や市場にお正月商品や生鮮食料品が勢ぞろいし
寺社には正月飾りや乾物などを売る市が立ち並びます。
デパートなどの歳末大売出しも歳の市と称するものが多いですね。
お正月に向けて下着、靴、鍋などの日用品を新しくするのは
お清めの意味があるからです。

門松、注連飾り、鏡餅などの正月飾りは
29日は「二重苦」「苦立て」「苦松(=苦が待つ)」に通じ
31日は葬儀と同じ「一夜飾り」で縁起が悪いことや
年神様をお迎えするのに一夜限りでは失礼なことから
26日~28日または30日に飾ってください。

必要なものを調達するだけでなく、露店や市場の賑やかさは年の瀬の風物詩。
どれにしようか迷ったり、値切ったりするのも楽しみのひとつです。
買い物リストをもってぜひ出掛けましょう。良いものを安く調達でき
買い忘れてもまだ日があるので慌てなくてすみます。

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●年越しそば
1年の締めくくりに、そばのように細く長く
長寿であるように願って「年越しそば」を食べます。
年越しそばを食べるのは、月末にそばを食べる
「みそかそば(晦日蕎麦/三十日蕎麦)」という風習が
大晦日だけに残ったもので、江戸時代の町人の間で始まったといわれています。
また、年越しそばにはさまざまな呼び名と言い伝えがあります。

【寿命そば】
そばのように長くのびる(長生きできる)。
【運気そば】
鎌倉時代、博多の承天寺が町人にそばを振舞ったところ
翌年からみんなの運気が上がった。
【福そば】
金銀細工師が散らかった金粉を集めるのに
そば粉を練った団子を使うので、そばは金を集める縁起物。
【縁切りそば】
そばがよく切れるように、1年の労苦を忘れられる。
 
そばに付き物のねぎは「ねぐ」といって
「祈る」「労う」という意味もありますから、ぜひ入れてください。

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慌ただしく過ぎる毎日の日の暮れの早さには驚くばかり。
しかし冬至を境として長くなる日の中には
「寒さ」とはいいながらも光の春に向けて
一歩一歩進んでいく希望が感じられます。
どうぞお健やかにお迎えらになられる新年、初春でありますよう
お祈りしております。


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  季節や暦に合わせた暮らし歳時記

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丸窓の秋景色

月の暦☾* Daily Moon *
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* 2019年1月の月暦 *
新月 *  6日 10:28
上弦 * 14日 15:45
満月 * 21日 14:16
下弦 * 28日 06:10

* 2019年2月の月暦 *
新月 *  5日 06:04
上弦 * 13日 07:26
満月 * 20日 00:53
下弦 * 26日 20:28

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