月彩 Tsukisai...*

歳時記・旧暦・季節暦・美し和言葉・暮らし雑学...☾*

五月皐月 生活暦

五月は眼にしみる新緑が野山を蔽(おお)い尽くし
爽やかな心地よい風が初夏の風情を運んで来てくれます。
野外の活動やハイキングなどの行楽には絶好の時期です。

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皐月(さつき)は、田に苗を植える早苗月(さなえづき)
または小苗月(さなえづき)の略といわれます。
さつきのサは稲の精霊を意味することから
皐月は神に稲を捧げる月、という説もあります。
ほかに、橘の花が咲くので橘月、菖蒲月(あやめづき)、雨月、田草月(たぐさづき)
五月雨月(さみだれづき)、五月雨(さみだれ)で
夜空に月を見ることが稀なので月見(つきみ)ず月(つき)、などとも言います。

旧暦の皐月は今の六月ころに相当します。
この時期の月の出ない闇夜を五月闇(さつきやみ)と言いますが
月の運行を基にした旧暦での生活だった当時の人たちが
月に深い関心を持っていたことが偲ばれます。

暦上では「立夏」から「立秋」前までを夏
「立夏」から6月上旬の「芒種」の頃を初夏といいます。
この時期は天気が安定し、過ごしやすい日が続き
次第に夏の気配も感じられます。
5月の晴れ渡った空を「五月晴れ」といいますが、これは誤った使い方。
旧暦の5月は梅雨であるため、本来は梅雨の時期の晴れ間を指します。
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現代では5月は一年のうちでも
最も爽やかな気持ちのいい月の一つとされています。
5月5日の「こどもの日」をはじめ、国民の祝日が目白押しの
「ゴールデンウイーク」と呼ばれる大型連休があり
行楽地が賑わう時期でもあります。
眼にしみる新緑が野山を蔽(おお)い尽くし
爽やかな心地よい風が初夏の風情を運んで来てくれます。
野外の活動やハイキングなどの行楽には絶好の時期です。 

五月は田植えの季節。
苗代から早苗を取って田に移し植える時期なので
早苗月と言っていたのが詰まって「さつき」になったという説。
早苗(さなえ)を植える月という意味で早苗月といっていたのを
略してさつきと呼ばれるようになった。
又、同じ「さなえ」でも「小苗」と書き、小苗を取る月
つまり「さなえつき」を略して「さつき」にしたという説の二つがある。
万葉集などでは五月と書いてサツキと読ませていたことから
皐月の字をあてるようになったのは後世のこと。
雨月、橘月などの異称もある。

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五月晴れ、八十八夜、立夏(6日頃)、麦秋、薫風、卯の花腐し(うのはなくたし)
田植え、新茶、鯉のぼり、菖蒲湯、初鰹 藤花 青葉 風薫る

■ 雑節(ざっせつ)
生産や生活上の特別の季節を示すものを「雑節」といいます。
節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日等。

■ 時候のあいさつ
新緑の候 若葉の候 暮春の候 晩春の候 
惜春の候 向暑の候 軽暑の候 緑風の候 

改まった漢語のあいさつ
薫風の候、残春の候、惜春の候、新緑の候
初夏の候、立夏の候、青葉の候、若葉の候、軽暑の候
※「~の候」は、「~のみぎり」としても使います。

定番のあいさつ
緑したたる好季節・すがすがしい今日この頃・深緑の目にしみる昨今ですが
深緑が山野に萌える頃となり・青葉に風薫る頃となりましたが
若葉の緑も日増しに色まさり・五月晴れの好季節と・吹く風も夏めいて
水田に緑の苗がたなびく季節となりました・風薫る5月、
緑の眩しい爽やかな季節

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風薫る五月がやってまいりました。
青葉繁れる好季節を迎えお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
気持ちのいい五月晴れがつづきますが…
拝啓 青葉の候、お元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
日中は汗ばむような日もあり…
緑のまぶしい季節となりました。いかがお過ごしですか
鯉こいのぼりが五月の風に力強く泳いでいます。
若葉の美しい季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか
新茶のおいしい季節となりました。
薫風さわやかな季節を迎えますますご活躍のこととお喜び申し上げます。

定番の結びの言葉
庭のつつじが見ごろとなりました。一度お出かけください。
天候不順の折り、くれぐれもご自愛ください。
陽ざしも少しずつ強くなって参りました。お元気で夏をお迎えください。
そちらではまだ肌寒い日もあるかと存じます。どうぞご自愛ください。

風薫るさわやかな季節となりました 
吹く風も夏めいて 
風薫る五月 
緑したたる
青田を渡る風 
新茶の香りが 
牡丹の花が咲き誇り 
新緑の野山に心ときめく今日この頃
初夏の風もさわやかなころとなり

■ 誕生石・花 
誕生石=エメラルド(幸福・愛情)
誕生花=あやめ(良い便り)

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季節の言葉

『新緑』 
木々が芽吹き、鮮やかな緑になる風景。

『五月晴れ(さつきばれ)』
本来は旧暦の5月(今の6月)の梅雨の晴れ間のことを言いますが
現在は5月の晴れ日にも用いられています。

『薫風(くんぷう)』 
五月の風の爽やかさを表した言葉。
青葉を通ってくる風は、緑のように芳しい香りがするという意味。
初夏の南風は新緑の上を渡り、快いさわやかな気分にさせてくれる風です。
やや強く吹く風を「青嵐」とよび、柔かい風を「薫風」と呼んでます。
「薫風」はまさに初夏の薫りを運ぶようで
そこから「風薫る」「風の香」「南薫」といった初夏らしい言葉が生まれました。

一般的に、薫風は、俳句の夏の季語。
語源は漢語の「薫風」を訓読みして和語化したものです。
最初は花の香りを運んでくる春の風を指すことが多かったのですが
だんだん青葉若葉を吹きわたる爽やかな
初夏の風の意味に変化してきたそうです。

『風薫る』
初夏、風が若葉の上を渡って吹き
匂うような爽やかさを感じることを薫るといいました。
青葉のころに吹きわたる清爽な、やや強い風の「青嵐(あおあらし)」よりも
弱いやわらかい風ということです。

『麦の秋』 
稲の田植えの時期に麦は黄金色に実ります。その様子を秋に見立てた言葉。

『麦秋(ばくしゅう)』
小満の頃は「麦生日(ばくしょうび)」ともいわれ
陽気が暖かくなって麦畑が黄緑色に色づきだすなど
万物が次第に成長して天地に満ちる頃となります。
旧暦4月をさす言葉に「麦秋(ばくしゅう)」がありますが
これは夏とはいえ、麦にとっては実る秋という意味で名づけられた異名です。
小満は農家の人にとって、作物を育て
収穫を得るという充実の季節到来なのです。

「むぎあき」「むぎのあき」または「ばくしゅう」と言います。
初冬に蒔かれて越冬した麦が、刈り取りを間近に控えています。
新緑がまぶしいこの頃に、麦畑は金色のじゅうたんをひいたよう。
ちょうどお米が収穫される田んぼの秋の色そのものです。
この時期に「秋」とは意外な感じがしますが
「秋」という言葉に「収穫」の意味を重ねています。興味深いですね。
旧暦四月(太陽暦の5月頃)を、日本では卯の花の頃で「卯月」と呼びますが
中国では「麦秋」と呼んでいるそうですが、はじめて納得できます。
たわわに実った麦の穂を揺らす風を「麦嵐(むぎあらし)」
降る雨を「麦雨(ばくう)」と呼びます。

『余花(よか)』
山地などで、まわりが青葉の中遅れて咲く桜のこと。
夏の季語にもなっています。

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◆初夏 
若さと活力があふれる夏の始まり。
春の代名詞でもある桜も散って
木々が芽吹き、新しく若い緑があふれる季節になりました。

立夏(5月5日)から1ヶ月くらいを初夏といい
一年で一番快適な季節に入ります。
「木々の新しい緑を、颯颯(さつさつ)と吹く風が、若々しく薫る」
春の風は光り、夏の風は薫るといいます。
みずみずしい若葉、爽やかに通り抜ける風、
明るい太陽の輝き、水の煌めき・・・。
新鮮でみずみずしいこの季節は誰もが歓びを感じます。
若さと活力があふれる自然界のエネルギーを体全部で感じてみましょう。

八十八夜 (はちじゅうはちや)5月2日頃。
八十八夜は立春から88日目にあたる。
立春が2月4日で平年の場合は5月2日、閏年の場合は5月1日になる。
立夏の3、4日前なので、ことさらに八十八夜という
雑節を立てる必要はないように思えるのだが、昔の庶民にとって
二十四節気は少し難しくて覚えにくかったようで、立夏というより
八十八夜の方がなじみやすかった。
「八十八夜の別れ霜」という諺があるように
この頃になると霜が降らなくなる。
降霜の有無は農作業に大きく影響するので農家の最も気にするところ。
しかし、時として遅霜の被害に合って
農作物に莫大な被害を受けることがある。
そこで、「八十八夜の毒霜」といういましめも口伝えている。
この頃は茶つみが始まり、新茶の芳香が食卓をにぎわしてくれる。
「目に青葉山ほととぎす初がつお」の句にあるように
目に耳に舌に新鮮な初夏が生きる喜びを与えてくれる季節である。

また「八十八夜の別れ霜」といって、この日以降は
霜が降りる日はないと言われています。
「八十八夜」の歌でよく知られているように
お茶所では茶摘みの最盛期を迎えます。
産地によって異なるようですが、八十八夜につみ取ったお茶は
大変縁起がよく寿命がのびると言われています。
ご両親やご年配の方へのよいプレゼントになりそうです。

憲法記念日(五月三日)
国民の祝日の一つで、五月三日を「日本国憲法の施行を記念し
国の成長を期する日」として定められました。
日本国憲法は昭和二十一年十一月三日に公布され
翌二十二年の五月三日より施行されました。

立夏(りっか)
二十四節気の一つです。「立夏」を過ぎると春色は遠のき
爽快な夏の気色の立ちはじめる季節となります。
色々な花が次々と咲き、新茶が香り草木は
一日一日おどろくほど伸びていきます。
いわゆる「晩春初夏」と形容され、快い時期とされています。

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端午の節句
現在五月五日は国の定めた「子供の日」として祝日となっています。
しかしそれ以前は端午の節句は男の子の祭りとされていたため
今でもこの習慣が残っています。
五月五日は宮廷が定めた五節句の一つで、中国の風習にならって
制定されたものとされています。端は「物のはし」、つまり最初という意味があり
午は「ご」と読むので、数字の「五」に通じるとされ
端午は月の最初の 「五の日」を意味し、「五」が重なる
五月五日を端午の節句と言うようになったとされています。

昔この日は、農耕民族であった日本人にとっては
田植えの準備のための神聖な行事の日であったと言われていました。
当時、田植えは身を清めた女たちの仕事とされ
男達は太鼓を打ち鳴らして見守ることしかしませんでした。
子を産むのは女性だけですから、田植えをして貴重な米を生み出す稲を
育てるのも女の力に頼ると言うのが、農耕民族としての
日本人のものの考え方であったとされていました。
そのため男達には戸外に出て行ってもらい、女達だけが家にこもって
心身を清める日が、五月五日で民間行事の一つでした。
その後中国の風習にならって宮廷が取り入れたものが
やがて世間に広がり今の端午の節句になったと言われています。

5日の「端午の節句」は、男の子の健やかな成長を願う行事で
昭和23年に「子どもの日」として制定されました。
五節句飾りの鯉のぼりは、池や沼などでも
生息できる強い生命力の鯉が激流を登り
竜になったといわれる「鯉の滝登り」の伝説(「登竜門」の語源)を受け
男の子の立身出世や成功を願って飾られる、この時期の風物詩のひとつ。

また、五月人形の金太郎や弁慶、牛若丸などは厄の身代わりとして
強くたくましく立派に育って欲しいとの願いを込めて飾られるものです。
「先手必勝」という言葉から、飾るのは早い方が良いとされていますが
一般的には、春分から4月中旬に飾り、梅雨入り前の天気の良い日に片付けます。
行事食としては、柏餅や粽(ちまき)などをいただきます。
柏餅は、新芽が出るまで古い葉が落ちない柏の葉にちなみ
「家系が途絶えない」縁起物のひとつ。
粽は、中国の故事に由来し、災いを除くとされています。
粽を結ぶ赤・青・黄・白・黒(紫)の五色の糸は
子どもが無事に育つようにとの魔よけの意味があり
鯉のぼりの吹流しの色にも反映されています。

「端午の節句」は、「菖蒲(しょうぶ)の節句」ともいいます。
菖蒲とは、丸く細長い花穂をつけるサトイモ科の植物。
強い香りを放つため、邪気をはらうと考えられていました。
菖蒲にまつわる習わしには、束ねて軒先に吊るす「菖蒲ふき」、
お酒に浸していただく「菖蒲酒」、枕の下に敷いて寝る「菖蒲枕」、
浴槽に浮かべ入浴する「菖蒲湯」などがあります。
菖蒲湯は、血行促進や疲労回復に効果があるといわれています。

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母の日(第二日曜日)
起源は、一九〇七年米国ウエストバージニア州ウェブスター町の
メソジスト教会に属するアンナ・ジャービスという少女が
亡き母を偲ぶ盛大な記念の会を催した時、霊前に
カーネーションをたむけたことに始まりました。
世の人々にも母の愛の偉大さを伝えようと有力者たちに協力を求め
「母の日」が一九〇八年にシアトルで行われ、一九一四年に
議会で正式に制定さえました。その後しだいに全界に広がり
我が国でも第二次大戦後、一般に行われるようになりました。

小満 (しょうまん)
二十四節気の一つです。この頃になると陽気は次第に盛んになり
人はもちろん、動物や草木がやや満足する
次第に満足し始める季節と言う意味で、この名前がつきました。

はしり梅雨
本格的な梅雨に入る前のぐずつく天候のこと。
通常は、この後晴れた日が続き、その後本格的な梅雨に入ります。
「梅雨の走り」ともいいます。

五月晴れ
5月はカラッと晴れる日が多くなります。
大陸から移動してきた高気圧が乾いた空気を運ぶ上に
気温が上がるため湿度も下がり、さわやかな好天が続きます。
これを「五月晴れ」と言いますが、本来、五月晴れは旧暦の5月(現在の6月)
梅雨の晴れ間のことでした。しかし、明治時代に新暦に変えて以来
すがすがしい青空をさす言葉に変わりました。

卯の花腐し(うのはなくたし)
5月から6月上旬にかけて、しとしとと長く降り続く雨のこと。
「くたす」とは「腐らせる」「だめにする」という意味。
卯の花を腐らせてしまうくらいほどの長雨ということです。
また、五月下旬は天気の悪い日が多く、その時期の曇り空を
「卯の花ぐもり」「卯月ぐもり」と呼んでいます。

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【梅雨入り前の夏支度】
本格的な夏に入る前に、夏支度をしましょう。
寒い間使っていた布団は、梅雨入り前のお手入れがポイントです。
布団に吸収された汗などの水分は放っておくと
カビやダニの繁殖、においの原因に。
布団の天日干しは、日差しが強すぎると生地が傷みやすくなるため
この時期に干すなら湿度が低くなる午前10時~午後3時頃がおすすめです。
また、衣類の防虫対策も済ませておきたいもの。
外出時などに衣類に産みつけられた卵がクローゼットの中でふ化し
虫食いの被害を受けるケースが多いようです。
毛や絹など動物繊維を好むほか、食べこぼしや
汗などがついた衣類も栄養源となります。
しっかりと汚れを落とし、衣替えに備えましょう。

四月 卯月の暦

◆卯月(うづき)
旧暦では「卯の花(ウツギ)」が咲く頃。
卯月の「う」は「初(うい)」「産(うぶ)」で
農耕の1年の初めの月を意味したともいわれます。

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卯木(うつぎ)の花が、随所に咲き乱れるので「卯月」
または「卯の花月」とよばれています。
卯木の花は、古くから日本人に親しまれてきた花で
満月が卯の花を照らす光景を愛でて「卯の花月夜」と表現しました。 
気候的には暖かくなり,太陽の光に恵まれるようになった月という意味で
「正陽」「純陽」「六陽」などとも言いました。
また、旧暦の四月は夏にあたるので
「初夏」「新夏」「孟夏」などとも言われていましたが
現実感がないのでほとんど使われていません。
桜の散ったあとの余りの月ということから「余月」
桜の花のない月ということから「陰月」とも言われていました。

卯の花は晩春に白い花を咲かせますが
稲の苗や農作物の種を植えるので
植え月が“うづき”になったという説があります。
卯月は今の五月ごろで、他に乾月(けんげつ)、花残月(はなのこりづき)
夏初月(なつはづき)の別称もあります。
花残月とは、山あいにまだ桜の花が咲き残る月のことです。

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四月は春たけなわ、国中の花々の大部分が一斉に咲き乱れ、自然が華やぐとき。
陽光の明るさが増し、人のこころも活動的になります。
年度始めの月で、入学や入社や転勤など、新しい門出となる月です。
四月の陰暦月名は卯月。陰暦十二ヵ月で花の名がついた唯一の月です。
卯の花が咲く月という意味で、卯花月(うのはなづき)とも言います。

4月は卯月、卯花月、花残月、清和月、鳥月とも呼ばれます。
卯月や卯花月は卯の花が咲く頃からということでしょう。
平安時代、女性の衣の襲(かさね)にも卯の花があります。
表を白、裏が萌葱でこの色目は4月に装っていたとか。
花残月は桜が咲き残るというイメージでしょうか。
清和月というのは空が晴て清らかに暖かいことを
清和ということからの呼び名です。
晴れて清らかだけなら秋になりそうですが
暖かいが加わるとやはり春4月なのでしょう。

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●定番のあいさつ

桜花の候 春爛漫の季節を迎えました。
春のけはいがようやくととのったようで・・・
拝啓 麗春の候、お元気でお過ごしのことと存じます。
春の日差しが心地よい毎日でございますが、いかがお過ごしですか。
花便りが各地から届くこのごろですが・・
春たけなわの季節となりました。いかがお過ごしですか。
春の日差しが心地よい毎日でございますが・・・
春陽のみぎり、ますますお元気でご活躍のことと存じます。
拝啓 春爛漫の候 お変わりはありませんか。

四月の異称

卯月(うづき)utuki
余月(よげつ)
陰月(いんげつ)
卯花月(うのはなづき)
花残月(はなのこりづき)
夏初月(なつそめづき)
木葉採月(このはとりづき)
得鳥羽月(とくちょううづき)
初夏(しょか)
首夏(しゅか)
孟夏(もうか)
始夏(しか)
維夏(いか)
立夏(りっか)
麦秋(ばくしゅう)
正陽(しょうよう)
六陽(りくよう)
と、夏・陽の付くものが多くあります。

六気(ろっき)
仲呂(ちゅうろ)
純乾(じゅんかん)
乾梅(かんばい)
修景(しゅうけい)
小満(しょうまん)
と、ひどく難しいものまで合わせると、四十種近くあります。

卯月とは卯の花(空木)月の意味で、垣根に卯の花が咲く月ということ。 
夏の字の付く名が多いのは、旧暦思想では三月までが春、
四・五・六月は夏となっていたから。 
麦秋というのは、今では五月に対しても使いますが
麦が黄色に熟する収穫月の意味です。 
暦の上では夏と呼んでも、実際はまだ春です。
その一日をエイプリルフールと言って、ユーモアの日とするのも、
いよいよ春らしくなった喜びの記念でしょう。

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◎清明(せいめい)4月5日~4月19日頃 

旧暦3月の節気。 春分から15日目。
春先の清らかで生き生きとした様子を表した
「清浄明潔」という語を略したもの。

清明とは万物が若返ってすがすがしく、明るく美しくなることです。 
日本列島はさまざまの花が咲き乱れ、特に桜前線が次第に北上して
お花見シーズンの当来で、人々の心が浮き立ってきます。
南の地方では、越冬つばめが渡って来る頃でもあります。
いよいよ冬と決別して、温暖な季節となるので
旧暦時代には4月1日を衣替え(ころもがえ)の日としていました。
この日から冬の着物の綿入れを脱いで袷(あわせ)に着替えるところから
四月一日と書いて「わたぬき」という姓があるほどです。
もっとも、太陽暦の4月1日に衣替えをすると
風邪を引くおそれがありますからご注意を!
清明の節の終りから、次の穀雨の頃になればちょうど良いでしょう。

古くから中国では、清明の日に人々は郊外に出て春の風物を楽しんだり
先祖の墓参りをしました。
沖縄では「清明祭(シーミー)」といって、墓前に親族が集まり
酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があるそうです。 
沖縄ではお墓の前は「清明祭」をするための広いスペースが設けてあります。
ここで、お重を囲んで宴が催されるのだそうです。
気候もいい頃ですし、今ではピクニック感覚で
どのお墓もとても賑やかだとか。 

二十四節気の一つで、春分後十五日目の日を言います。
旧暦三月の節で、毎年四月四、五日頃にあたります。
「清明」の意味は清浄明潔などといって、春先の万物が
けがれもなく清らかに生き生きしているさまを表した言葉を示します。
この時期は花々の好季節で行楽に適しており、踏青(とうせい)と称して
郊外に遊歩するのに最も恵まれた季節とされています。
従ってこの頃の風物を詠んだ名詩が数多く残っています。

清明とは、二十四節気の五番目の季節で
生きとし生けるあらゆる者達が、清らかに生命を輝かせる
という意味があるそうです。草花が咲き乱れ、鳥や虫たちが舞い飛び
ポカポカと暖かな陽気に包まれる時期です。

清明のならわし

御清明祭(うしーみー)
清明が訪れると、沖縄ではご先祖様の墓(門中墓)に親戚が集まり、
花やご馳走、お酒をお供えして、それを皆でいただくならわしがあるそうです。
ご馳走とは、御三味(うさんみ)という鶏・豚・魚を蒸したもの。
地域や家族によっては三枚肉や昆布、カマボコなどを詰めた重箱料理のところも。 
泡盛やビールを飲んだり、三絃(さんしん)の音に合わせて歌ったり踊ったり、
にぎやかにご先祖をもてなすようです。 

もともと中国で、清明にご先祖の墓を掃除する習慣があり、
それが琉球に伝わって一族のお墓参りをすることに。 

穀雨

◎穀雨 (こくう)4月20日~5月5日頃 
旧暦3月の中気。

穀雨とは稲や麦などの穀物の生長を助ける雨のことで
その雨の降る頃が穀雨の時期です。
春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は
種まきの好期を迎えます。
山野は穀雨の恵みによって緑のカーペットに覆われます。
この頃の雨は穀物だけでなく、あらゆる植物の生長を助けます。
南の地方ではトンボが飛び始め
冬服やストーブとも完全に別れる季節です。
変わりやすい春の天気もこの頃から安定し日差しも強まってきます。

もともとは、秋に種をまいた麦類の生長を助ける雨のことで
麦は穂が出て実を着けるようになります。
のちに稲にも適用されるようになりました。
穀雨の節気の終り頃、八十八夜(5月2日)となります。
立春から数えて88日目のことです。
この頃、多くの地方で霜が降らなくなります。
「八十八夜の別れ霜」とはそのことを指します。

しかし、時としてこの頃に遅霜(おそじも)が降りて
農作物に被害を与えることがあります。
これを「八十八夜の毒霜」といいます。油断大敵です。
八十八夜の頃から茶摘みが始まり、香りの良い新茶が
私達の味覚を楽しませてくれます。

春の雨が百穀を潤すという意味を持つ二十四節気の一つで春の最後の節気。
日射しも次第に強くなり始め、雨で湿った田畑は
秋に収穫する穀物の種まきシーズンとなり
穀雨を目安として田畑の準備をはじめます。
暦の上では穀雨を過ぎると夏を迎えます。 

百穀春雨
この時期に降る雨は、穀物を潤し芽を出させる春雨ということで、
百穀春雨と言われているようです。 

春時雨
降ったりやんだりする春の気まぐれな雨のことです。 

菜種梅雨
菜の花の咲いている時期に降り続く雨。 

紅の雨
ツツジやシャクナゲ、桃など紅の花が咲く頃の雨です。

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◎おぼろ月【朧月】
春の月は、ボンヤリと見えて輪郭がはっきりしていないことが多いですね。
これは、昼間の霞と同じ性質の空中に浮かぶ浮遊物のせいです。 
霧・モヤ・煙霧などによって視界がさえぎられて、月がかすんで見えたり、
その周りにボンヤリとしたまるい輪が見えたりします。 

春は移動性高気圧が通過したあとに温暖前線が近づいてきますが、
そのとき、まず絹雲・絹層雲・次いで高積雲・高層雲が現れます。
この層雲は霧状だから、地上から通して見れば
太陽や月がかさをかぶって見えたり、おぼろに見えたりします。

また春は、夜間に冷え込んで地面付近の気温が下がっているところへ、
南からあたたかい風が吹いて、
上空のほうが比較的温度が高いという『気温の逆転層』を作ります。
この層の下に霧が出来やすいので、ほんのりと美しいおぼろ月が見えたりします。

◎春の土用(はるのどよう)  
立夏までの約18日間にあたる雑節の一つ。春の土用の入りは新暦4月17日頃。
土用とは「土旺用事」の略で、陰陽五行説による季節の割り振りで
四季に配当(冬:水、春:木、夏:火、秋:金)されなかった
「土」の支配する時期として
各季節の末18日ないし19日間を指すもの。
季節の変わり目にあたる。現在は夏土用のみを土用と言うことが多い。

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お花見
お花見は、日本人が古来から楽しみにしていた春の行事です。
「花見」といえば桜の花を見るために野山に出かけること。
桜以外の花を見に行くときは「梅見」「観梅」「観菊」などと
その花の名前をつけて表します。
昔から日本人にとって「桜」は特別な花でした。

奈良時代には、花といえば梅や萩などを指していましたが
平安時代の貴族たちは桜を春の花の代表格として愛で
歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんでいました。
以来、この時季に咲き誇る花は、桜以外にも桃や菜の花など色々ありますが
日本人にとっては「花」といえば桜の花を意味するようになりました。

また、お花見は豊作祈願の行事として、農民の間でも行なわれていました。
桜は、春になって山からおりてきた田の神様が宿る木とされていたため
桜の咲き方でその年の収穫を占ったり
桜の開花期に種もみをまく準備をしたりしていました。
「サクラ」の語源には諸説ありますが、一説によると
「サクラ」の「サ」は田の神様のことを表し
「クラ」は神様の座る場所という意味があり、「サクラ」は
田の神様が山から里に降りてくるときに、いったん留まる
依代(よりしろ)を表すとされています。
また、桜の花が稲の花に見立てられ、その年の
収穫を占うこ とに使われたりしていたため、「サクラ」の代表として
桜の木が当てられるようになったという説もあります。
豊作を願って、桜のもとで田の神様を迎え、料理 や酒でもてなし
人も一緒にいただくことが本来のお花見の意味だったのです。

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江戸時代になると、春の行楽としてお花見が庶民の間にも広がり
酒を酌み交わすお花見になっていきました。
江戸時代は、園芸が盛んになった時代でもあり
桜の品種改良が進んだことで、身近な場所で
お花見が楽しめるようになったのです。
三代将軍家光が上野や隅田河畔に桜を植え、八代将軍吉宗は
飛鳥山を桜の名所にし、花見の場も増えました。これらは今でも
東京のお花見の名所になっています。

桜は古くから親しまれており、私たちの暮らしの中に深く根付いています。
春の気候や情景を表すことばにも「桜」が使われているものがたくさんあります。
古くから「花見」といえば「桜」の花を見ることを意味したように
日本人にとって桜は特別な花。ただ「花」と表されていても
桜を指すことが多いです。

桜の蕾が赤みを帯びる頃は、私たちのからだが上を向きたいと思う頃。
その溢れんばかりの力強さを少しでも感じたくて
背筋が自ずと伸びるのは私だけでしょうか。
ほころび、そして花が開きはじめると、からだも開いていく。
花を愛でれば、少し前の愁いも次第に消え、活動的になっていく。
桜の便りが北上するとともに、日本に住む人の気分も
上昇しているとしたら、とても喜ばしいことです。
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文学における「花」は、平安時代以降、
「梅」から「桜」へ替わったとされています。
花曇り、花冷え、花衣、花の雲、花の雨、花の宿、花の昼…、
散った花が水に浮かぶことを、まるで筏のようだと見立て
「花筏(はないかだ)」と呼ぶ。
一床、二床と浮かぶ数少ない花筏には趣があります。
何百床、何千床ともなれば、川をうねりながら織りなし
前衛的ともいえる芸術と化すことを、ある映像から知りました。
先人たちは、日常に使う言葉に「花」を添えることで
短いひとときを十分に味わおうとしたのです。

花が散りはじめると、同時に若葉が芽吹き
葉桜としての美しさを愛でることができます。
その後、すべてが落花し、がくに残った
紅い蘂(しべ)が目立ちはじめ、そして「桜蘂降る(さくらしべふる)」。
この言葉が晩春の季語として歳時記に掲載されています。

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◎春眠
「春眠暁を覚えず」と、中国・唐の孟浩然(もうこうねん)の詩にある通り
冬から春への変わり目はとかく眠気を感じます。
植物が芽吹く春は、人の体も新陳代謝が盛んになり、エネルギー代謝に必要な
ビタミンB群が不足して眠くなるようです。
春の眠気対策に、ビタミンB群が多い菜の花(「なばな」)をサッとゆでて
お浸しや炒め物にしてみましょう。
鮮やかな色と春の香りに、体もシャキッと目覚めるでしょう。

4月の季語
春暖/陽春/春風/花曇り/花冷え・春暖の候 ・陽春のみぎり ・花冷えの頃 など

■気候や開花にまつわることば

【花冷え】
桜が咲きほこる時期に、暖かくなった気候が
一時的に冷え込むことを表します。

【花曇り】
桜が咲く時期の曇り空のこと。
渡り鳥が移動する時期なので、鳥曇りとも呼びます。

【桜流し】
春の雨で桜の花びらが落ち、流されていく様を言います。
また、桜を散らしてしまう雨のことも表します。

【桜前線】
日本各地の桜(主に染井吉野)の開花予想日の
同じ日付の場所をつないだ地図上の線。
マスコミの造語で、気象庁による正式名称は
「桜の開花の等期日線」といいます。
3月上旬に九州や西日本からスタートし、次第に北上して
5月上旬に北海道に至ります。

【花時】
花が咲く頃や盛りになる頃のこと。
特に桜が満開になる時期を指すことが多いことばです。

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■桜の花の様子をあらわすことば

【こぼれ桜】
桜の花が満開で、まるで地面にこぼれ落ちたように見える様子のこと。
また、桜の花びらを散らした模様を指します。

【花吹雪】
満開の花、特に桜の花びらが風に吹かれて舞い散る様子が
まるで雪が吹雪いているように見えることから生まれたことばです。

【花明かり】
桜の花が満開で、闇の中でも辺りをほんのりと
明るく照らしているように感じられる様子を言います。

【花筏(はないかだ)】
水面に散った花びらが筏のように流れていく様子を言います。

【花の浮橋】
水面に散った花びらが橋のように集まっている様子。

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■お花見にまつわることば

【花かがり】
夜桜を鑑賞するために焚くかがり火のこと。
京都・祇園のものが有名です。

【花疲れ】
花見をして疲れてしまうこと。
人混みや満開の花に気持ちが高ぶったことからくる疲労感のことを指します。

少し横道にそれますが「花より団子」はきれいな桜の花を見るより
花見団子を食べたほうが良いというところから
「風流を理解する心がないこと」や
「名誉よりも実利を優先する」などという意味で使われます。

日本人らしい感性にあふれた美しいことばを
会話の中でさりげなく使えると素敵ですね。
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